19世界初!電動アシスト自転車を開発・発売
社会課題に応える、まったく新しい乗りものを。
電動アシスト自転車は、人がペダルを踏む力を電動モーターがアシストする自転車。
エネルギー問題をはじめ、地球環境問題、都市交通問題、少子高齢化など、さまざまな社会問題の解決に寄与する乗りものとして、1993年、世界に先駆け「ヤマハPAS」を開発・発売した。
以来、四半世紀が経過して、電動アシスト自転車は「便利で手軽な移動手段」として人々の暮らしに定着し、またそのドライブユニットはOEM供給され世界にひろがっている。
参照:Times of Yamaha
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PAS開発:理想の電動アシスト自転車
ヤマハ発動機OB 明田 久稔さん
(現 国立科学博物館 産業技術史資料情報センター 主任調査員)
電動アシスト自転車の開発当初、「自転車として認可されることは99%無理」と言われた。「工場もない、市場もない、対象ユーザーも、競合相手も分からない状態」からの開発スタートだった。
初代PASの製品開発は初めてのことばかりで、目の前の問題を一つ一つ潰しては、予想外の新たな問題が発生するといったことの連続でした。研究立ち上げ時に3人だったメンバーは、生産立ち上げ時には企画・開発・生産管理・サービス・営業と室長、総勢30人弱になりましたが、それぞれのステージで全員が一人何役もこなすことが必要でした。それでも、全員が希望を持って、課題解決に取り組みました。開発初期に全員参加で、理想の電動アシスト自転車の目標を語り合って決め、最後は目標を貫徹させるという執念のみでした。
初代PASの開発には、成功も失敗もありました。当時採用した技術では理想の目標に届かないことが分かり、次なるイノベーションも必要でした。その後、事業化を目指して組織も大きくなりました。その中で様々な商品開発を行ってきましたが、成功もあり、失敗もありました。
事業におけるイノベーションは、アイデアやスローガンだけでは何の意味もない、製品化しただけでは半人前、黒字化して、次に繋がる人・仕組み・ものを作ってこそ継続できる。そこで初めて評価されるものです。そのための高い目標意識・プロ意識をメンバー全員が具体的に共有していることが肝要だと思います。
元 O技師 Gr
PAS以前は技術本部第3研究部 O技師の元で産業ロボット用のモータ開発を始めました。関連事業部や共同開発してくれそうな大学にチラシを送り工場に導入したり、研究に使って頂いたりしました。モータ制御はここから始まって、ゴルフカーチョッパー、TMC電動2輪車開発、その後、PAS、車椅子、電動パッソル、ゴルフカー等に人と技術がつながっているのかな
小島睦人
フランス赴任時(1999年)に既にPASが導入されていた(初期は完成車輸出、その後主要部品を輸出し現地で組立てられていた)。倉庫に自転車の在庫(MBK)と共に多くの在庫を抱え、苦心惨憺販売したのもいい思い出。