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Yamaha Day

Heritage ヤマハブランドの伝統

12汎用エンジンの開発とその展開

世界の人々に豊かな生活を。パワープロダクツで社会課題に貢献

左:汎用エンジン第1号製品「MT100」
右上:発電機第1号製品「ET1250」
右下:除雪機第1号製品「YT665」

1969年、二輪車開発で培った2ストロークエンジン技術をベースに、初の汎用エンジン「MT100」を開発・発売。
地下から水を汲み上げるポンプの動力や、土木作業を支援する動力として世界各地で活躍した。
また、発電・送電インフラが整っていない地域では、小電力のエンジン発電機が求められていた。1973年には、汎用エンジンを搭載したヤマハ初の発電機「ET1250」を発売。
汎用エンジンを起点としたパワープロダクツ製品は、やがてレーシングカート、除雪機など大きく広がっていった。

参照:Times of Yamaha

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汎用エンジン:創業から50年100年経っても社会に“必要”と言われる事業に育てたい

ヤマハモーターパワープロダクツ(株) 開発統括部商品開発部 井上 竜太さん

1969年にヤマハ発動機の特機事業部は、直立単気筒・98㏄、強制空冷・2ストローク・ガソリンエンジン「MT100」を世に送り出しました。最大出力は4.0馬力、最大トルクは0.64kgf/mを実現しつつ、その重量は14.3kgと軽量でした。モーターサイクルで培った2ストロークエンジン技術を基に、優れた耐久性、確実な始動性、徹底した消音対策、安定したパワーを発揮する独自の吸排気機構などを擁し、お客様から厚い支持を受けました。以来50年間、ヤマハブランドの汎用エンジンは多くの国や地域で活躍しています。

「MT100」の開発と生産を担当したのは、1960年にヤマハ発動機のグループ会社となった(株) 昌和製作所でした。その後、(株)榛葉シボリ製作所との合併を機に1988年に創輝(株)へ、また2006年には現在の社名であるヤマハモーターパワープロダクツ(株)へ発展しました。

「MT100」から始まった当社事業は、ウォーターポンプや小型発電機などへと拡がりました。発電機はキャンプなどレジャーで用いられるケースもありますが、自然災害時の緊急電力供給源となるなど、社会のインフラとして活躍しています。

開発の現場では、「MT100」で目指した姿、例えば静音性や軽量化、といった点は、50年を経た今日も不変の価値として追及しています。手前味噌ですが「先輩方の先見の明」には頭が下がると共に、事業をしっかりと継続できるよう、今後も社会から求められる商品をお届けして参ります。

小島睦人

新卒で最初の配属がマリン特機事業部で、特機海外営業でした。

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