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下北半島のホンドザル

世界でもっとも寒い地域に生息するという「下北半島のホンドザル」をペーパークラフト化

日本の希少動物シリーズ

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下北半島のホンドザル」は、高緯度に住み、人間を除く霊長類としては、世界で最も寒いところに生息する珍しいサルです。オナガザルの仲間なのに、尻尾が短い点がちょっと変わっています。
「下北半島のホンドザル」は、「レッドリスト」に絶滅のおそれのある地域個体群[LP]として登録されています。

親子の姿が愛らしい「下北半島のホンドザル」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:2000年1月1日

下北半島のホンドザル - 動物小事典

  • 下北半島のホンドザル(オナガザル科)
  • JAPANESE MACAQUE
    Macaca fuscata fuscata
  • 体長 50~60cm
  • 日本版レッドリストカテゴリー区分[LP]

ホンドザルはニホンザルの亜種で、オナガザル科マカカ属に属するサルです。しかし、タイワンザル、カニクイザルなど他のマカカ属の猿と比べて尾が短く、10cmほどしかないのが特徴です。
赤い顔と赤い尻は、毛細血管に流れる血液の色が皮膚をとおして見えるためです。交尾の季節である秋から冬にかけては、とくに鮮やかになります。
冬があけ出産期である春になると、体重500g前後のこどもを産みます。
ボスザル(リーダー)を中心に20~150頭以上の群れをつくり、一定の縄張りの中で生活します。
北海道を除く国内、本州・四国・九州に分布しており、特に下北半島のサルは、厳冬期には-10度にもなる厳しい環境に生息しています。
北方のサルは、南方と比べて一般に体格が大きく、体毛も一本一本が長く密度も高いため、冬の寒さに耐えられると考えられています。
ホンドザルは顔のほおの部分に、「ほおぶくろ」と呼ばれるものがあり、口に入れた食料を一時的に蓄えておくことができます。
主に木の実や果実、葉、皮など、植物を主食にしますが、時にはバッタなどの昆虫やサワガニなども食べます。

雪の中でも活発に活動する
体を寄せ合うサルの親子

生息地

ホンドザルはその名のとおり、日本列島に生息するサルです。先祖は、南の暖かい地方(九州地方)から日本列島を北上し、長い年月をかけてその生息地を広げ、気候に慣れていったのではないかとされています。
なかでも青森県下北半島のホンドザルは、人間を除く霊長類としては、世界で最も北に生息するサルとして知られており、「北限のサル」と呼ばれ、学術上も大変貴重な存在として1970年に天然記念物に指定されました。
下北半島北西部の山間部、南西部の海岸域に生息が確認されています。農作物を荒らすとして問題になっていますが、原因の一つは自然林の伐採だったといわれています。

「下北半島のホンドザル」の主な生息地
冬には雪で真っ白になる山間部に生息する

写真提供:松岡史朗

レッドリストとは

レッドリストは、日本国内で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種類別にまとめたリストです。さらにこのレッドリストに基づいて生息状況などを明らかにしたものがレッドデータブックと呼ばれる資料です。
これらは生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し選定したもので、規制などの法律上の効果を持つものではありません。絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。

※国際基準となるレッドリストはIUCNによってまとめられていますが、日本の環境庁も国内の稀少動物に関する独自のレッドリストを作成しています。当サイトでは環境庁報道発表資料に基づいたカテゴリー定義でご紹介しています。

日本版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅 EX 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 EW 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧[I]A類 CR ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧[I]B類 EN IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧[II] VU 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 NT 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足種 DD 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群 LP 地域的に孤立しており、地域レベルでの絶滅のおそれが高い個体群
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