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シマフクロウ

森の哲学者と呼ばれる「シマフクロウ」をペーパークラフト化

日本の希少動物シリーズ

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シマフクロウ」は、北海道の中央部・東部だけに生息しているフクロウで、翼を拡げると180cmにもなる日本最大のフクロウです。 しかし河川の改修や餌となる魚の乱獲、巣となる大木の伐採などが原因で、現在、約100羽にまで減少しています。
「シマフクロウ」は、「レッドリスト」に絶滅危惧[I]A類[CR]として登録されています。

森の哲学者にも例えられる「シマフクロウ」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:1999年8月1日

シマフクロウ - 動物小事典

  • シマフクロウ(フクロウ科)
  • BLAKISTON'S FISH OWL
    Ketupa blakistoni blakistoni
  • 全長 70cm
  • 日本版レッドリストカテゴリー区分[CR]

シマフクロウはウオミミズク属に属するフクロウで、全長が70cm、両翼を広げると180cmにもなる、日本最大のフクロウです。
シマフクロウの身体的な特徴は、冠にもみえる大きな耳羽とたくさんの羽毛で覆われた体です。これは-30℃以下になることもある厳しい自然で生活するための、いわば天然の防寒具なのです。夕暮れから日没にかけてボーボーという低く太い声で鳴き、夜に活動します。
他のフクロウと同じように大きな眼を持ち、なにかに思いふける気難しそうな顔のためか、「森の哲学者」に例えられたりします。
そんなシマフクロウはアイヌ民族の人たちからは村の守護神「コタンコロカムイ」という名で古くから崇められ、親しまれているのです。
フクロウは通常、ネズミや昆虫などを主食とすることが多いのですが、シマフクロウは魚を主食としています。空中から一気に水面に舞い降り、鋭い足の爪でわしづかみにするというダイナミックな狩りをします。
シマフクロウは、湖や川の近くの広葉樹の洞(ほら)などに住み、そこに巣をつくります。
一年を通してつがい(一夫一妻)で行動を共にし、また幼鳥も親鳥と一緒に、一年から三年も共に暮らします。これは他のフクロウ類にはみられない生態として注目されています。

その姿には風格さえ漂うシマフクロウ

生息地

シマフクロウは亜寒帯の気候の地域に分布し、日本では北海道中央部、東部の河川沿いの森林地帯に生息しています。
しかし現在では約100羽のシマフクロウがかろうじて生息しているといわれています。数の減少の主な原因は、住みかとなる森林の伐採や、河川改修により餌である魚が減少した結果と考えられます。
シマフクロウは1971年5月に国の天然記念物に指定されました。
現在は絶滅の危機から救うために、住みかとなる樹木が少なくなった森林に人工の樹洞や巣箱を設置したり、(社)北海道野生生物保護公社などで人工飼育・繁殖が試みられています。

シマフクロウの主な生息地
湖や河川に近い森林がシマフクロウの住みか

レッドリストとは

レッドリストは、日本国内で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種類別にまとめたリストです。さらにこのレッドリストに基づいて生息状況などを明らかにしたものがレッドデータブックと呼ばれる資料です。
これらは生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し選定したもので、規制などの法律上の効果を持つものではありません。絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。

※国際基準となるレッドリストはIUCNによってまとめられていますが、日本の環境庁も国内の稀少動物に関する独自のレッドリストを作成しています。当サイトでは環境庁報道発表資料に基づいたカテゴリー定義でご紹介しています。

日本版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅 EX 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 EW 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧[I]A類 CR ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧[I]B類 EN IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧[II] VU 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 NT 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足種 DD 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群 LP 地域的に孤立しており、地域レベルでの絶滅のおそれが高い個体群
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