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ウミイグアナ

鋭いトゲと長い尻尾が特徴的な「ウミイグアナ」をペーパークラフト化

世界の希少動物シリーズ

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水中を自由に泳ぐトカゲの仲間「ウミイグアナ」。まるで怪獣のような姿をしていますが、実は草食性のとてもおとなしい動物です。「ウミイグアナ」はレッドリストに危急種[VU]として登録されています。

鋭いトゲと長い尻尾が特徴的な「ウミイグアナ」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:2003年1月1日

ウミイグアナ - 動物小事典

  • ウミイグアナ(タテガミトカゲ科)
  • MARINE IGUANA
    Amblyrhynchus cristatus
  • 体長 120~150cm
  • 2016年版レッドリストカテゴリー区分[VU]

ウミイグアナはタテガミトカゲ科の一種で、頭や顎(あご)は他のイグアナよりも太くて短くなっているのが特徴です。身体の色は緑がかった灰色で、頭の上には突起があり、背中にはトゲのような鋭いウロコがタテガミ状に並んでいます。尻尾が非常に長く、全長の3分の2ほどもあります。まるで恐竜か怪獣を思わせる姿をしているウミイグアナですが、草食性で他の動物に襲いかかることがほとんどない、おとなしい動物です。
ウミイグアナは世界で唯一、海だけで採食するように適応した海生のトカゲですが、常に水中で生活するというわけではなく、海藻を採る時だけ海中に潜ります。長い尾は水中での強力な推進器の役割を果たし、力強い四肢と太く鋭い爪で、海底や岩にしっかりと身体を固定して海藻を食べます。
ウミイグアナは海岸の岩場に集まり、大群で寝そべっている姿が頻繁に見られますが、これは体温調整のための大切な行動です。ウミイグアナが生息しているガラパゴス諸島は熱帯ですが、海は寒流の影響で水温は非常に低く、そのため変温(外温)動物のウミイグアナの体温は下がってしまいます。ですから食事から戻ると、冷え切った身体を暖め、体温を高めるために、海岸で日光浴をするのです。
ほかに珍しい習性として、体内に入ってくる過剰な塩分を濃縮し、塩水として鼻の穴から排出することがあります。これは外敵への威嚇にも利用されます。
ウミイグアナは1月から2月にかけて繁殖期を迎えます。オスは他のオスと頭を押し合って戦い、自分のナワバリを作った後にメスを迎え入れます。交尾後、メスは砂地に穴を掘り、一度に1つから6つ程の卵を産みます。

生息地

ウミイグアナの生息地は太平洋に浮かぶガラパゴス諸島。外敵が極めて少ないことからウミイグアナを含むガラパゴス諸島の大型爬虫類は、太古の姿のまま生き延びてきました。しかし大航海時代を迎えてガラパゴス諸島にも次々に航海者が訪れるようになり、食料として乱獲されたために個体数が激減しました。現在ではエクアドル政府によってガラパゴス諸島のほぼ全域が国立公園に指定され、厳重に監視されています。その結果、個体数は回復し、当面の危機は回避されたといわれています。

分布: 南米・エクアドル沖、約1000kmに位置するガラパゴス諸島

レッドリストとは

レッドリストは、世界各地で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種別にとりあげ、個々の状況を示したリストで、IUCN(世界自然保護連合)によってまとめられました。

生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し表のように仕分けたもので、規制等の法律上の効果を持つものではありません。けれども、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。 日本では環境省がこのレッドリストの仕分けを参考として日本国内の野生生物を対象に、日本版のレッドデータブックを作成しています。

2016年版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅種 EX 最後の個体が死んだもの
野生絶滅種 EW 野生の個体が絶滅しているもの
近絶滅種 CR 絶滅のおそれがきわめて高い種
絶滅危惧種 EN 絶滅のおそれが高い種
危急種 VU 絶滅のおそれがある種
近危急種 NT すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種
低危険種 LC 近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種
情報不足種 DD 絶滅のおそれがあるかもしれないが、情報不足でどのカテゴリーにも入れられない種
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