モーターサイクル 商品企画

一つの言葉で、
開発チーム全体の感覚と情熱を
一つにする。

モーターサイクル 商品企画
森屋 晋吾

小学生の時からずっと冷めない、バイクへの愛。

バイク愛に目覚めたのは、小学生の時だった。向かいに住んでいた学生が乗っていたVMAXを見た瞬間、「なんてかっこいい乗り物なんだ」とすっかり魅了された。

「毎朝、暖気のエンジン音を聞くのが楽しみでした。バイク雑誌も読みまくっていましたし、自分でもちょっと変な小学生だったと思います」

その後もバイク熱は冷めることはなく、16歳になると早速免許を取り、400ccのバイクに乗り始めた。以来、さまざまな二輪車を乗り継いで現在のTMAXで33台目になる。

「就職活動でも選考を受けたのは、バイクメーカーか、その関連メーカーがほとんど。第一志望だったヤマハ発動機の面接では、とにかくバイクへの愛、ヤマハへの愛を語ったことを覚えています」

そんな森屋だけに、今、自分がつくりたいと思ったバイクを、開発チームと共につくり、製品として世に出せる「商品企画」という仕事を担当できていることに、大きな喜びを感じている。

社員紹介写真
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お客さまの考える一歩先を意識することが重要。

「商品企画担当は、いわばお客さまと開発チームの橋渡し役。ヨーロッパに出張し、現地のお客さまに集まっていただいてお話を伺うこともあります」

しかし、単に現地で得た声をそのまま開発チームに伝えるわけではない。「期待を超える価値」を生む製品を企画することが、商品企画の仕事だ。

「常にお客さまの考える一歩先を意識して、『次はこのようなモデルをつくりたい』と開発チームに伝えます。その際、私は端的なコンセプトワードを通じて、自分の感覚を共有することを重視しています。開発には多くの人が関わり、それぞれの判断が積み重なって一つの製品になっていくため、迷ったときに立ち戻れる場所としてコンセプトワードはとても重要です」

例えば現行のYZF-R6を担当したときは「フューリアス・トラック・マスター」というコンセプトワードを設定した。にらみの効いたワルめの顔。サーキット初心者に乗り方を指南する師範代。そんなニュアンスを込めたフレーズだ。

「自分の中でお気に入りのフレーズで、製品の完成時にはそのコンセプト通りに形にしてもらえた手応えがありました」

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「人と人」として信頼関係を高めるために。

仕事上で最も大切にしているのは、開発に携わる全ての人の熱意を喚起することだという。

「誰か一人が少しでも打算的な姿勢になると、最終的に完成する製品が、本当に小さな部分かもしれませんが、変わってきてしまうと思うのです。だから何かをお願いするときも電話・メールで済まさずに直接足を運んで顔を合わせて依頼するなど、『人と人』として信頼関係を高めるための手間や時間は惜しまないようにしています」

商品企画担当はモノ創りの一員ではあるが、自身では設計も、試作も、実験・評価も、生産もできない。実際に手を動かす開発チームの一人一人と、コンセプトだけでなく情熱も共有できるよう、常に意識している。

「一枚の紙に書いたフレーズが、開発チームによって製品という形になり、遠く離れたヨーロッパで発売され、現地のお客さまを乗せて走る。そう思うと、うれしいというより、なんだか不思議な気持ちになります。発売後に現地に出張し、お客さまや代理店の方からの評価を聞いたとき、ようやく『すごいことを成し遂げたんだ』という実感が湧いてきます」

次はどんなバイクで「期待を超える価値」を創造するか。森屋は今も一歩先を見ながら、小学生の時からのバイク愛を貫き続けている。

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モーターサイクル 商品企画
森屋 晋吾
2006年入社

商品企画の仕事は、発想力が勝負。発想の引き出しを増やすためには「どれだけ気付けるか」が大切です。例えば「三角形のつり革が最近多くなってきた気がする。なぜだろう」など、普段から一見何でもないようなことも気にするようにしています。

※所属部署、記事内容は、取材当時のものです。