ボート 艇体設計

時には未来の市場を見据えて、
時にはミリ単位で、
期待を超える価値」を追求。

ボート 艇体設計
児島 慎平

広い視野でモノ創りができる技術者になりたい。

狭い分野を追求するよりも、広い分野を見渡しながらモノ創りができる技術者になりたい。そう考えて入社後に配属を希望した部署が、ボート事業部だった。

「ボートの設計担当は、守備範囲が非常に広いのが特徴です。市場調査・企画から設計、試作・実験、生産というモノ創りの流れ全てに関わります」

社員紹介写真

まず、市場調査・企画。この段階では商品企画担当や営業担当とともに調査に同行する。市場ニーズを踏まえ、設計担当としてどんな企画が提案できるのかを考えるためだ。

次に設計段階。企画の具現化に向けた基本設計を行い、その後、より詳細な開発設計へと進む。シミュレーション技術や3DCADを活用し、スタイリング、各部の寸法、強度、生産性、コストなどあらゆる面から検討を重ね、図面を詰めていく。

試作・実験段階では、工場の現場に張りつく。ボートがゼロからできていく過程を確認しながら、工程改善を生産担当とともに検討する。その結果を踏まえ、生産のための図面を起こす。

「このようにボートの設計担当にとって、図面を描く作業は一部に過ぎません。開発の川上から川下まで関わり、高いレベルのQCD(品質・コスト・納期)を実現することが私たちの役割です」

常に「お客さま」をイメージできるから面白い。

専門分野ごとに細分化された開発体制の場合、設計担当は「この部品を、このコストで、この大きさで」という指示を受けて図面を描くことになる。しかし、ヤマハ発動機のボート設計担当は、この部品はどの大きさに収めるべきか、コストはどの程度かけるか、などを、自分で全体を見渡しながら考えていく必要がある。「そこが難しい面であり、非常に面白い面でもあるんです」と児島は目を輝かせる。

「例えばボートは大きなものだと全長13mぐらいあるのですが、全体を考えるときはレイアウトで悩みますし、ディテールを詰める際はミリ単位で悩みます。そこに面白さを感じられるのは、お客さまが楽しんでいるシーンを常にイメージしながら取り組めるからです。『製品を通じてお客さまにどのような価値を提供するか』を考えながら全体を検討し、『その価値を提供するために、この部分はどうあるべきか』を考えて細部を検討する。常にお客さまとつながっている手応えがあります」

社員紹介写真

新たなコンセプトへの挑戦と、確かな手応え。

ボートショーで説明員としてお客さまと会話するときには、お客さまの反応をダイレクトに感じることができる。

「以前、プロジェクトリーダーとして開発に携わった製品を発売前にボートショーに参考出展したところ、『いつ発売ですか?』と好意的な声をたくさん聞くことができました。新たなボートファンを獲得することを目的にした提案的な要素の強いモデルだったので、『これまでにないコンセプトに挑戦してよかった』と非常にうれしかったですね」

常に目標としているのは「お客さまの期待を超える価値」を創造し、提供すること。それはヤマハ発動機の経営理念として掲げられていることでもある。

「目標をより高いレベルで実現していくために、もっと視野を広げていきたい。そして課題を解決する力だけでなく、自分で課題設定をしていく力を鍛えていきたいですね」

先輩たちの仕事ぶりを見ていると、市場全体、ボート事業全体を見渡しながら「次はお客さまにこのような価値を提供すべき」と提案できる能力がとても高いと感じるという。

「先輩の皆さんと比べたら、私はまだまだ。幅広い分野に関わることのできるこの環境を生かして経験を積み重ね、これからもボートエンジニアとしてレベルアップを目指していきます」

社員紹介写真
社員紹介写真
社員プロフィール写真

ボート 艇体設計
児島 慎平
2009年入社

お客さまがボートをどのように楽しんでいるかを知るためには、やはり自ら楽しむことも重要です。仕事の一環としてロングクルージングに出たり、カジキ釣りの大会やボートでルアー釣りをする大会などにも積極的に参加しています。

※所属部署、記事内容は、取材当時のものです。