Open Nav

< BACK

制御・電装設計 渋谷 博

モノ・コストに頼らず、
いかに「知恵」で解決するか。

Personal Data
2004年入社。さまざまな機種の制御設計を担当後、
「MT-07」などの制御・電装設計のプロジェクトチーフを務める。

何に挑んだか

できる限りシンプルに。

「Simple is best」の精神で、極限までシンプルに設計することを目指しました。今回のプロジェクトでは、より軽くすること、よりコストを抑えることが、車両に求められた命題。その中で制御・電装設計担当として、実現すべき機能、実現したい機能を、いかにして実現するか。システムを複雑にすれば、いろいろなことができます。しかし、それでは部品点数が増えて重くなりますし、コストもかかるため、命題を達成できません。


たとえばセンサ一つとっても、少なくした方が車両の軽量化につながります。できる限り少ないセンサで、必要な機能を実現させる。また、ハーネスについてもできる限り最短距離でつなぐようにするなど、あらゆる面で「シンプル」を追求しました。

プロジェクトリーダー 白石 卓士郎

ここでプロジェクトメンバーから一言

白石 卓士郎(プロジェクトリーダー)

「MT-07」は、経験を問わず、多くの人々に走る楽しさを実感していただきたい、という思いから開発が始まりました。そのために、バイクとの一体感を感じられるよう車両を軽くすること、そして幅広いお客さまにご購入いただけるようコストを抑えることが、車両開発における一貫したテーマでした。

MT-07

どう乗り越えたか

答えは、必ずデータの中にある。

センサをできる限り少なくするということは、得られる情報を最小限にするということ。その中で走る楽しさをどう最大限にしていくか。その追求に尽力しました。


開発の過程で、課題は必ず発生します。解決する方法はいくつも考えられるでしょう。そのときにモノ・コストを追加して解決することは、ある意味簡単なんです。しかしその方法に逃げないで、いかに知恵を絞って解決するかを常に意識しました。


たとえば、燃焼が不安定、アイドルが高い、などの問題が発生した。モノ・コストに頼らず、どう解決するか。答えは、必ずデータの中にあります。実験データとしっかりと対峙し、またプロジェクトメンバーと協力し合いながら解決策を絞り出し、乗り越えました。

協力関係が、非常に緊密でした。

デザイン上、ヘッドライトはできるだけ小さい方がいい。しかし、小さくし過ぎると、発熱の問題が出てくる。メーターはできるだけ小さく軽くしたい。でもその一方で多くの情報を表示したい。電装設計は、車両のデザインと深く関わっており、相反する課題もいろいろと発生します。


デザイン担当も、電装設計担当も、自分の仕事を減らしたければ「ここは変えられません」と言い張ればいい。でも、それでは良いモノはできません。このプロジェクトは、メンバー間の協力関係が、非常に緊密でした。自分としてはここの形は変えたくないと思っていたけど、車両全体が良くなるなら変えましょう。お互いがそう言えるチームだったことが、成功につながったのだと思います。

デザインプロデュース 安永 稔之

ここでプロジェクトメンバーから一言

安永 稔之(デザインプロデュース)

デザインについては、各設計担当から条件・要望を聞き、修正を繰り返しながらつくりあげていきました。プロジェクトリーダーの白石が商品企画の段階から加わっていたことで、車両全体として具現化すべきコンセプトがメンバー間でしっかり共有できていたので、意見交換はスムーズでした。

MT-07

今後、叶えたいこと

「名車」と呼ばれるバイクをつくりたい。

今回のプロジェクトを通じて、ヤマハ発動機にも本当にいろいろな価値観や考え方の人がいることを、改めて実感しました。育ってきた環境や時代、乗っているバイクもさまざま。そういったメンバーと議論したり、相談に乗ってもらったりとコミュニケーションを重ねることで、多彩な価値観・考え方を吸収でき、自分の視野が広がったと思います。


いつか叶えたい目標は、後に「名車」と呼ばれるようなバイクをつくること。これからも制御技術を磨き「このバイクは制御で価値が上がっているよね」とお客さまに感じていただけるようなバイクをつくりたいですね。

「Simple is best!」

制御・電装設計として目新しい技術はほとんど取り入れていません。だからこそ、シンプルだけどとても良いバイクに仕上がっていると思います。余計なものがないので機能美としても魅力的で、かつ性能としても優れている。非常にいい一台だと思います。

Page Top