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海外駐在CROSS TALK

プロフィール

気持ちでつながるまでが大変

中谷

海外に赴任した際、誰もが突き当たる壁といえば、やはり現地スタッフとのコミュニケーションをどう図るか、という問題だと思います。

米澤

私はいつも小さなホワイトボードを持ち歩いていましたよ。言葉だけだと正確に伝わらないこともありますし。バイクの部品について話すときはバイクの絵を描いて「ここの部品の話なんだけどね」と見せながら話したり。

中谷

私もロシア駐在時はホワイトボードを使っていました。英語が母国語ではない者同士が英語で意思疎通するのは、けっこう大変ですよね。

米澤

本当にそう思います。学校で習ったのとは別物の、各国の母国語と混ざり合った「英語」がありますしね。でも「伝えたよね」「それは聞いてない」といった行き違いが原因で信頼関係が崩れるのは絶対に避けたい。だからたとえ時間がかかっても行き違いが起こらないよう、いつも念には念を入れてやりとりしていました。

中谷

赴任してから信頼関係を築くまでが大変ですよね。

米澤

そう、言葉だけではないんですよ。自分という人間を知ってもらうのがまず大事だと思って、「自分はこの会社をこうしたいんだ」ということを最初に伝えました。その上で何か新たなことを始めるときには、「会社をこうしたい」「これは君の経験・成長にもつながるよ」という説得からまず入りましたね。

中谷

私は普段から少しでも距離を縮めるために、出退勤時の挨拶などは英語でなく、現地の言葉でするように心がけていました。外国の方が日本に来たときに片言でも「コンニチハ」と言ってくれると親近感が湧きますよね。それと同じかなと思って。

米澤

シンガポールでもインドでも、赴任してから言葉だけでなく、気持ちでつながるまでは苦労したし、時間もかかりました。でも一度つながったら、いろんな物事がスムーズに進みました。

中谷

深いつながりはすぐには築けないですよね。毎日少しずつ積み重ねていくしかありません。うれしかったのは、駐在期間が終了してロシアを離れるときに現地スタッフが「あなたと一緒に仕事できてよかった」と言ってくれたこと。必死にやってきた甲斐がありました。

中谷

一緒に汗をかく楽しさ

米澤

私がインドに赴任したのは、現地で2拠点目となる二輪車生産工場が稼働開始した頃です。それまでインドでのヤマハの二輪車シェアは微々たるものだったのですが、これから急拡大していくぞ、という時期でした。そこで私が取り組んだのは、固定費の見直し。「攻め」の局面ではやはり、目標の達成に向けていろいろなことに取り組みたくなるものです。システム刷新や人員拡大などさまざまなコストがかかります。しかし、がんばって売上を伸ばしても、それをコストが上回ってしまったら利益は出ません。拠点間・部門間で共有・融通できるものや、コンペ方式の導入など、みんなで知恵を絞って工夫をしました。一過性の取り組みでなく、それが風土として根づけば、と思います。

中谷

私がロシアで取り組んだのは、在庫を最適化して借入金を無くすことでした。ロシア市場の主力商品は船外機とスノーモビルで、季節性が高いことが特徴です。たとえば、例年よりも早く川が凍ってしまうと、船外機の需要は減り、余剰在庫が発生します。それらは借入金で仕入れていたので、その金利負担が利益を圧迫していました。現地スタッフとともに、どうしたら在庫を減らせるかを考え、そのための仕組みの導入に取り組みました。現金の動きに着目して、月ごとの仕入の目安を明確にし、社内で共有したのです。数年後に借入金がゼロになったときはうれしかったですね。

米澤

大事なのは「やり切る」ことですよね。とにかく結果までたどり着くこと。私もコミュニケーションの壁を乗り越え、多くの仲間の協力を得て結果を数字で出せたのは自信になりました。

中谷

私が海外駐在で学んだのは、「自分一人では何もできない」ということです。振り返ると、駐在する前は個人プレーに走っていた面があると思います。でも、現場で業務改革を実現しようと思ったら、個人プレーでは絶対に不可能。現地スタッフと一緒に汗をかき、結果を出す楽しさに気づきました。

米澤

話していて今、ヤマハ発動機には「スピード」「挑戦」「やり抜く」という行動指針があることを、改めて思い出しました。

中谷

海外駐在ではまさに、3つとも大事ですよね。スピード感をもって変化に対応して、目標に向かって挑戦して、やり抜いて成果を出す。

米澤

本当にそう思います。

中谷

常に前向きでいること

米澤

駐在前と帰国後の自分を比べて、変わったと思うことは何ですか?

中谷

突発的な問題に直面しても慌てず、状況を客観的に分析して、解決に向けて何をすべきかを冷静に考えられるようになったように思います。現地の通貨が暴落したり、輸送中の商品が姿を消したり、想定外のことが海外ではたくさん起きますから。

米澤

確かに、私も不必要に悩まなくなったように思います。小さなことでくよくよしていても物事は良い方向にいきません。現状を受け入れた上で、「さてどうしようか」と。常に前向きでいることが習慣づきました。

中谷

ヤマハ発動機は、海外で経験を積んで自分の市場価値を高めたい、という人にとってとても良い会社だと思います。出張から、トレーニー、責任あるポジションでの駐在まで、海外経験にもいろいろな形がありますが、どの形でも本人の意思や希望に基づいて、年齢に関係なくチャンスをもらえます。私も28歳から責任あるポジションで海外駐在を始めたことで、仕事の面でも、人間的な成長の面でも、濃密な勉強ができたと実感しています。

米澤

海外売上高比率が約9割の会社ですからね。とにかく市場に飛び込む、の積み上げで今の姿があるのかなと。現場・最前線が大事、というマインドにあふれていると思います。すべての社員が入社4年以内に海外経験を積める、という制度面での後押しも今はありますし。

中谷

ちなみにロシア駐在の私の後任は、入社5年目の女性社員なんですよ。年齢だけでなく、性別も問わず、責任ある仕事を任せてもらえるのは、ヤマハ発動機の大きな魅力の一つだと思います。

米澤と中谷

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