本文へ進みます

ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

サイト内検索

詳細本文

レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2011年 YAMAHAレースリリース
マレーシアでの2011年シーズン2度目のMotoGPテストを終了 2011年2月28日

セパンテスト1日目(2011年2月22日)
ロレンソとスピース、第2回セパンテストを好調にスタート


image
image

 MotoGPの第2回公式テストがセパンサーキットで開催され、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは順調なスタートを切った。天候に恵まれた1日目、照りつける太陽で路面温度は46度まで上昇。ディフェンディング・チャンピオンのロレンソは、午前中のセッションを走り終えてセッティング変更を行った。午後からのセッションでは、これが功を奏して終始、ハイペースをキープ。終盤にはトップとの差を0.48秒まで短縮して3位を獲得した。一方、チームメイトのスピースは午前中のセッションではマシンの勘を取り戻しながら、後半になっていくつかのサスペンション・セッティングをテスト。タイヤは2セット試し、最終順位は6位。トップとの差は0.82秒だった。



セパンテスト初日(2月22日)結果


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2’00.987
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2’01.360
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.468
4 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’01.654
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2’01.747
6 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.808
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’02.936

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



セパンテスト2日目(2011年2月23日)
スピース、ロレンソともに2日目も力強い走り


image
image

 セパンテストの2日目はうだるような暑さのもとで行われ、路面温度も上昇を続けた。そのなかでヤマハ・ファクトリー・レーシングのスピースとロレンソは懸命にテスト作業に取り組み、早々に2分01秒台を更新。ファクトリーチーム新加入のスピースは今日も順調に好タイムをキープし、マシンについてもシャシー・セッティングの変更を行って成果をあげた。午後のセッション終盤、第7コーナーで小さな転倒があったが怪我はなかった。タイムでは最終的に4位を獲得。トップとの差は0.65秒。一方のロレンソは、テスト2日目をセッティング変更の確認作業にあてながら、スピース同様、コンスタントにハイペースをキープした。ほとんどの時間帯で2分01秒台をマークして4位でセッションを終了した。トップとの差は0.76秒。



セパンテスト2日目(2月23日)結果


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2’00.171
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2’00.229
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2’00.531
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2’00.824
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2’00.931
6 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2’01.033
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’01.738
18 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’02.984

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



セパンテスト3日目(2011年2月24日)
ヤマハ・ファクトリー・レーシングチーム、セパンテストを成功裏に終了


image
image

 ヤマハ・ファクトリー・レーシングのスピースは午前中のセッションで32ラップを走行。チームはこの日のために4セットのソフトタイヤを準備していたが、タイム更新のために最も適したコンディションではなかったことから2セットを使用しただけでテストを切り上げた。そうしたなかでもスピースは2分00秒678の自己ベストタイムを記録。昨年のマレーシアGPでロレンソがマークしたポールタイムを0.86秒上回った。そのロレンソは、雲に覆われて暗くなった空に時おり稲光が走る午後からのセッションで、20ラップのレース距離を連続走行。終始、安定したペースをキープしてM1の進化を確認しながら、昨年の決勝タイムを上回り、自らのポールタイムを0.534秒更新した。



セパンテスト3日目(2月24日)結果


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'59.665
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'59.803
3 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'00.163
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'00.541
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2'00.678
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'00.966
7 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2'01.003
14 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.034

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



B・スピース選手談(3日目 5位/2分00秒678/ 32周):

image

 「とても充実したテストで、多くのことを学ぶことができた。小さなミスがあったが、その一方でたくさんのテスト項目で成果をあげることができたので良かったと思う。課題はまだ残っているけれど、現状でもレースペースから大きく離されてしまっているわけではない。もう少しタイムを短縮して、とくに予選や決勝の初めの数ラップで速さを発揮できるマシンにしていきたい。今日はタイム更新には最適のコンディションではなかったので、午前中に何度かトライしただけだったけれど、結果には満足している。このあとは自宅へ戻り、カタールへ出発するまでの数日間は暑さから解放されたいね。今回もチームの仕事ぶりは素晴らしかった。彼らとともに協力し合って働けることがうれしいんだ」

J・ロレンソ選手談(3日目 7位/2分01秒003/48周):

image

 「今日はとても疲れたよ。2日半のテストのあとで、さらに20ラップのロングランを敢行したんだからね。でも結果は上々で、コンスタントに速さをキープできたし、マシンの進化にも満足した。とくにトラクションとマシンのフィーリングについては大幅に改善されているんだ。あとはラップタイムをもう少し上げていきたいところだね」

W・ズィーレンベルグ、チームマネジャー談:
 「好調に最終日を終えることができた。ロングランの結果には満足だ。ホルヘは非常に安定していて、終盤になってもグリップがあまり落ちなかった。ハイペースをコンスタントにキープできるところが彼の強みで、その長所を十分に引き出すことができたのは大きな成果だと思う。午前中のセッションではライバルたちも確かに速かったが、テストはまだ2回目だし、カタールでの開幕戦は今日とは違う展開になると考えている。昨年のレースのときよりもマシンは進化した。今回のテストの目標はそこだったのだ。もちろん、これからやらなければならないことがまだ残っているので、引き続き懸命に努力していく」

M・メレガリ、チームディレクター談:
 「非常に良かったと思う。とくにマシンのトラクションとハンドリングが格段に向上した。昨年のテストと比較すると、ベンのタイムもかなり短縮している。つまり彼がマシンのセッティングに満足しているということなのだ。トップとの差はまだいくらかあるが、ロングランに関しては十分に戦えるレベルに達している。この調子で、開幕戦のカタールでは好成績を狙っていきたい。ホルヘのほうも、午後のセッションではセッティングが決まってロングランを成功させることができた。これで今回の我々の目標は達成できたというわけだ。チームの働きにも満足している」

C・エドワーズ選手談(3日目 6位/2分00秒966/29周):

image

 「今回のテストはチームとして大成功。僕自身も十分に楽しめたよ。ただ、この暑さはかなり厳しかったけどね。この3日間、マシンに乗り続け、たくさんの経験を積むことができた。まだまだ勉強の段階ではあるけれど、このコースを走り、マシンのセッティングをいろいろ変更して判断していくことが楽しかったんだ。ニューマシンやブリヂストンタイヤについてたくさんのことがわかってきた。多くの時間をニュー・シャシーのテストにあて、そのなかでも主にジオメトリーを試して大きな成果を得ることができた。チームのスタッフはみなとても優秀で、一緒にいろいろ相談しながらアイディアを出し合ったのが良かったと思う。その結果としてマシンがここまで仕上がってきたことに満足しているよ。前回のテストと比べてもフロントのフィーリングが良くなっていて、コーナリングがとてもやりやすくなったし、リア・トラクションの進歩にも満足している。ヤマハは素晴らしいマシンを作ってくれた。今はとても疲れているけれど、自信を持ってマレーシアを離れることができる。カタールでレースが始まるのを楽しみにしているよ」

C・クラッチロー選手談(3日目 14位/2分02秒034/50周):

image

 「とても充実した3日間。とくに最終日でいい走りができたことが良かったと思う。セパンへ入る道中で食中毒にかかってしまって十分に準備ができず、体力も落ちていた。それでも結果的には、テストをこのように成功させることができて本当にうれしく思っているよ。初日は2回も転倒してしまって自信を失い、2日目もあまりうまくいかなかった。マシンをいろいろ変更してみても効果がなく、どうしても気持ち良く乗ることができなかった。それでもチームは本当に素晴らしかった。僕を懸命にサポートしてくれて、最終日の今日は格段に状況が改善されたんだ。初めて好タイムが出て、しかもそれをコンスタントにキープすることができてマシンに自信を持てるようになった。フロントが安定して、リアはもうちょっとグリップしてほしいところだけれど、いずれにしてもとても感触が良くて、タイムも2分02秒台前半に入れることができた。開幕戦のカタールでは、また多くのことを学ぶことになるだろう。コースは知っているけれど、GPマシンで走るのは初めてだし、照明のもとでのレースも経験がないからね。今回ここで行ったセッティング変更には自信を持っているので、カタールでもいい走りをしたい」


ページ
先頭へ