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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2006年 YAMAHAレースリリース
コルサーと芳賀がカタールでのテストを終了
2006年12月19~21日 カタール、ロサイルサーキット
2006年12月25日

 2007年シーズンに向けての重要な鍵となる第2回目のテストが12月19日~21日にロサイルサーキットで行なわれ、新型YZF-R1の前進が示された。多くのテスト用パーツを持ち込んだ今回のテスト、序盤はコンディションに恵まれなかったがヤマハ・モーター・イタリアのT・コルサーと芳賀紀行はともに好タイムを記録した。(気温21度・天候晴れ/1~2日目は風)

 コルサーは、開発初期段階のニューマシンに好印象を受けておりテスト中のラップタイムでは1分58秒9のベストラップを記録し第2位。芳賀は適切なセットアップを出すのに少々時間がかかり、記録は1分59秒7の8番手。トップは2006年度チャンピオンのT・ベイリス(1分58秒1)だった。
 ヤマハ・モーター・イタリアが今回ロサイルに持ち込んだのは、スタンダードから補強を増加し剛性をアップした3種類のシャシー、そして3種類のリアアーム。リアアームはひとつがスタンダード、残りのふたつはレース用となるものだ。その組み合わせから最適なものを選択する作業と同時にピレリ製新タイヤのテストも課題となった。コルサーはこれに加えて、2007年型リアサスペンション・ユニットのテストにも取り組んだ。


T・コルサー選手談:
 「最初の2日間はコンディションが悪かったが、そうしたなかでも順調にテストを進めることができた。3種類のリアアームと3種類のシャシー、これらの組み合わせを試した。同時にニュータイヤもテストしなければならなかったので、大変だったけど総合的にとても満足。最終セッションでは10周ほどのロングランを行なったが、タイヤを最後まで持たせることができたのはT・ベイリスと僕のふたりだけだったように思う。その後タイヤとリムの滑りが生じたので走行を止めたが、それがなければまだ走れた。タイヤ交換のためにピットインとアウトを繰り返して時間ばかり使ってしまったので、今回のテスト課題を全て終えることはできなかった。これについては次のフィリップアイランドでもう少し続けなければならないが、短い時間の中でこのマシンに気分良く乗れた。今回はラップタイムについてはあまり気にしていなくて、それよりもマシンのフィーリングを大切に考えていた。でもタイムも良くなってきているよ」

芳賀紀行選手談:
 「新型リアアームとシャシーをテストしたが、1日目や2日目のコンディションの下では、かなり難しい課題になった。それでも最終的には、シャシーとリアアームの良いコンビネーションが見つかった。でもタイヤに関しては思っていたようなフィーリングは得られなかった。路面がしっかりグリップしてくれない状況ではっきり方向性を掴むのが難しく課題が残ってしまった。ロングランも行なったが、タイヤの耐久性がもっとあれば、さらに長く走れたと思う」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チームコーディネイター談:
 「今回のテストには大満足。ライダーたちは、我々のこの3ヵ月間の努力に十分に応えてくれた。マシンはすでにとても良い状態に仕上がっている。このあとは一度故郷へ戻り、少し作業をしてから次のオーストラリアへ向かう。オーストラリアでは来季のスタートに向けて最後の準備を行うことになる」

L・K・コールカンプ、ヤマハ・レーシング・マネジャー談:
 「ライダーたちには多くのテスト材料が準備されていた。様々なスペックのシャシーとリアアーム、さらには多くのオプションもあった。芳賀選手は最初、この状況に困難を感じたようだが、終盤は周回数をこなし回答を見つけ出した。そして結局、ロングランのなかでは好タイムをコンスタントに記録した。コルサー選手は序盤から速く、テストとセットアップの経験の豊富なところを見せてくれた。これは彼に期待していたもので、今回それが明らかになった。彼のフィードバックは簡潔で、明確で、正確。エンジニアにとってとても分かりやすい。もちろん彼自身とても速いんだ!次のオーストラリアでは、今回の成果を再確認することが課題。ニューマシンが、この段階でこんなに素晴らしく走ってくれるということ、そしてトロイがチームに来てくれたことが本当に嬉しい」



非公式タイム


順位 選手名 マシン タイム
1 T・ベイリス Ducati 1'58.1
2 T・コルサー Yamaha 1'58.9
3 M・ビアッジ Suzuki 1'58.9
4 J・トースランド Honda 1'59.1
5 L・ラコーニ Kawasaki 1'59.2
6 L・ランジー Ducati 1'59.3
7 F・ニエト Kawasaki 1'59.5
8 芳賀紀行 Yamaha 1'59.7
9 加賀山就臣 Suzuki 2'00.1
10 R・ロルフ Honda 2'01.7

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