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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2006年 YAMAHAレースリリース
モトGPチーム、カタールのテスト2日目で良好タイムを記録 2006年2月8日

 2月7日、キャメル・ヤマハ・チームのロッシとエドワーズは、ロサイルサーキットでのテスト2日目を順調に消化、2006年型YZR-M1を駆りロッシが60周、エドワーズが76周の走行を行った。ロッシはこの日も最速タイムとなる1分56秒53を記録、エドワーズが1分56秒81で2番手のタイムを叩きだした。テック3・ヤマハ・チームのカルロス・チェカは、非公式ながら1分56秒95で3番手のタイム。なお、キャメル・ヤマハ・チームは8日までテストを続けるが、テック3・ヤマハ・チームとスズキ、カワサキ、ドゥカティのテストチームは、7日でカタールでのテストを終了した。

バレンティーノ・ロッシ選手談(1分56秒53/60周):
 「今日はたくさん走り込めた。全てが上手くいき満足。午前中はセッティングに集中したので、昨日のチャタリングの問題はほとんど解決。セッティング変更に対し、マシンが素直に反応してくれるので凄くいい気分になる。その後は、ミシュランのエンジニアと共同作業で、用意されたタイヤのほぼ全てをテスト。今回準備してもらったタイヤは、とてもいい感じだ。テストの狙いは、15~20周の連続走行を過ぎてもパフォーマンスのレベルを維持できるセッティングを見つけること。その点では確実に進歩している。事実、僕たちのタイムは一日を通じて安定していた。新しいタイヤと新型YZR-M1が組み合わされれば、さらに安定性とグリップが得られると思う。今回は他の主力チームが参加していないので、我々の仕上がりのレベルがどの程度なのかを断言できないけれど、上手くいっているのは実感できる」

コーリン・エドワーズ選手談(1分56秒81/76周):
 「今日は本当によかった。すごく嬉しい。午後から新しいミシュランタイヤをテストしたら、凄く進歩したという感じだ。マシン本体の確認も必要だけれど、今日はほとんどタイヤテストに費やした。その中で自分としては、マシンは一層信頼できたし、自分も自信がもてた。2年を通じ同じチームからモトGPに参戦するのは初めてなので、開幕前にマシン・チーム関連の微調整が不要というのは素晴らしい。最高のチームで最高のマシンに乗れるのは本当にいい気分。何にも邪魔されることなく、レースの準備に集中できる。昨シーズンにトライしたライディングスタイルについても、今は違和感を感じることもない。新しいシーズンに向けて、全てが上手くセットアップできると思う。明日はレースディスタンス走行を予定し、また更に幾つかのタイヤテストもする。またきっと新しい進歩があると確信している」

ジェレミー・バージェス(バレンティーノ・ロッシのチーフ・クルー) :
 「全てが上手くいっている。天候も素晴らしいし、これまで試したいと思っていた課題の全てを消化できている。前回のマレーシアテストで見つけたテーマも全て確認できた。開幕戦に向かって順調だ」


 テック3・ヤマハ・チームも、今回の3日間のテストを順調に消化。新加入のカルロス・チェカが2006年型YZR-M1で初走行を行った。ダンロップタイヤを装着したYZR-M1を駆り、チェカは安定したペースでライディング、チームメイトのジェームズ・エリソンも確実にセットアップを煮詰めていった。

カルロス・チェカ選手談(1分56秒95):
 「改善すべき点が色々あったが、今回の初テストには満足。良いタイムは出ているが、現実をしっかり確認して集中力の維持と努力することが大切。特にテーマはタイヤに関すること。今回は良好な天候・路面で、タイヤはよくグリップしてくれた。とくに僕はフロントに満足している。ただリア周りに関してはさらにテストが必要だ。次回セパンのテストでは、さらに煮詰めてリア周りのセットアップを進歩させたい。ヤマハ、ダンロップ、僕にチャンスを与えてくれた全ての人達に感謝したいよ。この新型マシンYZR-M1は今までに乗ってきたマシンの中で間違いなく最高。とてもエキサイティングだよ。また今回のタイムは僕にとって本当の課題という訳ではないので、タイムという結果を出そうと焦るのではなく、マシン開発に集中することが大切だ。今はただ、開幕に向けてライダーとしての作業に専念するだけ」

ジェームス・エリソン選手談(1分58秒98):
 「確実にゆっくり進歩している感じ。自分の走りのスタイルを少し変える必要があったけど、それも出来上がりつつある。チェカと一緒にテスト出来たのはとても為になった。彼の後を走ることでライン取りやリアブレーキの使い方などを勉強できた。月曜と火曜の朝は少し悩んだこともあったが、その後は克服できて、2秒ほどタイムを短縮できた。また今日はチェカ、ロッシに少し引っ張ってもらい課題もよくわかった。今は、コーナーを速く回ろうというのではなく、コーナーで如何にマシンのパワーを引き出しつつ旋回するかにトライしているところ。  タイヤの感じもいいし、前回セパンのテストに比較しても進歩してきている。ダンロップは僕が気に入っているフィーリングを織り込んで新しいタイヤを準備してくれた。それが今回テストしたメインのタイヤになった。今日のテストを終え、なんだか次のセパンのテストが楽しみになってきた。実はフロントにひと回り大きなサイズのホイールを使っていて、これがとてもいい感じだ。今はセパンでの進歩が楽しみだ」

エルベ・ポンシャラル (テック3・ヤマハ・チーム ディレクター):
 「本当に素晴らしいテストだった。ここに来てテストするというのは実に素晴らしいアイデアだったと思う。設備もコースも最高。レースで想定されるコンディションにも近く、今回のテストで得たものは非常に大きかった。チェカが加わった2名のチーム体制でここカタールに来られたということは大きかったし、満足いく3日間だった。ダンロップのタイヤで初めてコースに出たチェカの走りが、皆の予想をはるかに上回るものだったことも励みになった。今日は3人のヤマハライダーが上位を占めたのも嬉しいニュース。チェカはすでにいい走りをしているし速い。エリソンもこの3日間の間に相当進歩した。次のセパンのテストは我々にとってハードルも高いだろうが、やはり楽しみだ」



非公式ラップタイム: (気温: 25.9度、路面温度: 39.0度、湿度: 64.6%)


順位 選手名(国籍) マシン タイム
1 バレンティーノ・ロッシ(イタリア) Yamaha 1'56.53
2 コーリン・エドワーズ(アメリカ) Yamaha 1'56.81
3 カルロス・チェカ(スペイン) Yamaha 1'56.95
4 クリス・バーミュレン(オーストラリア) Suzuki 1'57.87
5 ジョン・ホプキンス(アメリカ) Suzuki 1'58.33
6 伊藤真一(日本) Ducati 1'58.85
7 ジェームス・エリソン(イギリス) Yamaha 1'58.98
8 オリビエ・ジャック(フランス) Kawasaki 1'59.46

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