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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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WMX シーズンレビュー

WMXの2014年シーズンをご紹介します。

2014 YAMAHA RACING SEASON REVIEW

躍進!復活の手応えをつかんだMXGP
新たな挑戦MX2はアクシデントで不発

ファン・フォルベークがMXGPランキング2位

2014モトクロス世界選手権を戦うYamaha Factory Racingのライダーは、昨シーズン、MXGP(旧MX1)初参戦で7位に入ったベルギー人選手、ジェレミー・ファン・フォルベーク。YZ450FMでの初レース、開幕戦カタールを第1/第2ヒートとも5位で終えると、第2戦タイは両ヒートで3位フィニッシュを決め、上々のスタートを切った。

「僕らはすごくいい仕事をやってのけたと思うし、このバイクを自分のものにしたと思う」。その言葉どおり、しっかり手応えをつかんだファン・フォルベークは第3戦ブラジルでも再び総合3位を獲得。さらに第12戦スウェーデンまで、11戦連続表彰台(2位6回、3位5回)という快進撃を見せた。特に第9戦フランスの第2ヒート、カイローリとドゥサルを相手に熾烈なトップ争いを展開した走りは圧巻。表彰台の中央に立つ日も遠くないと、周囲に強く印象付けた。

ファン・フォルベークの連続記録がストップしたのは第13戦フィンランド。第1ヒートこそ2位フィニッシュしたものの、第2ヒートで転倒し、マシン修復のためにピットイン。18位から猛烈な追い上げを見せて10位まで挽回したが、表彰台には僅か1ポイント届かず4位となった。

だが、雪辱の機会は早々に訪れた。第14戦チェコの第1ヒート2位に入ったファン・フォルベークは、第2ヒートでディフェンディングチャンピオン、カイローリを辛抱強くぴったりマーク。「僕らはそこら中でスライドしていたし、コントロールを失っていた。二人とも限界だったね。でも残り2周になった時、大きなチャンスがあった」と、冷静にトップを奪取。そのままMXGP初優勝のチェッカーフラッグを受けた。

ところが、好事魔多し。母国ベルギーでファン・フォルベークを不運が襲う。第1ヒート、3位を巡るバトルのさなか、ジャンプで着地した時ハンドルバーに顔を打ち付け、左目を負傷してしまったのだ。それでもあきらめず走り続け、7位でゴールしたファン・フォルベークは、第2ヒートも慎重に走り抜いて9位フィニッシュ。残念ながら総合8位にとどまった。

さらに第16戦ブラジルでも、予選ヒート走行中に右足首を負傷。痛みに耐えながら第1ヒートを13位で完走したファン・フォルベークは、ランキング2位を確定。これ以上無理をすべきでないと判断し、第2ヒート欠場を決めた。そして一週間後、メキシコの最終戦では、足首をかばいながらも積極果敢な走りを披露。開幕戦と同じ総合5位でシーズンを締めくくり、「全体に素晴らしいシーズンだった。僕はまだ若いし、ミスも冒した。世界チャンピオンになりたいと思ったら、それらをなくし、また挑戦するしかない。いまはチームのみんなと、僕を支えてくれたすべての人に心からお礼を言いたい」と語った。

またYZ450Fに乗るヤマハライダーでは、DP19 Racing Yamahaのダビッド・フィリッパーツが母国イタリアで5位、第16戦ブラジルで9位に入る活躍を見せ、シリーズ10位にランクイン。第3戦ブラジルで総合6位に入ったBike it Yamaha Cosworthのルイ・ゴンサルビスはランキング11位、Yamaha 2Bのミルコ・ポティゼクも19位で2014シーズンを終え、ヤマハはコンストラクターズランキング3位となった。


シャリエ&YZ250FMはMX2ランキング15位

MX2クラスでも、2009年以来となる挑戦を開始したヤマハ。しかし、新しいファクトリーマシンYZ250FMを託されたクリストフ・シャリエ(Yamaha Factory Racing)にとって、2014シーズンは開幕戦から苦難の連続だった。第1ヒートで転倒、続く第2ヒートは石がゴーグルに当たって流血。総合10位でカタールを後にしなければならなかった。そして第2戦、第2ヒートで再び転倒。この時右足首を痛め、第3戦から欠場を余儀なくされてしまったのだ。一方、YZ250Fユーザー、Bike it Yamaha Cosworthのマックス・アンスティは好調な滑り出しで第2戦、第3戦と連続表彰台に立った。

その後シャリエは、第7戦スペインGPでカムバック。トップ10フィニッシュを果たしたものの、イギリスGPの第2ヒートで転倒。左膝を負傷したが、復帰戦の第11戦ドイツGPで総合9位。第14戦チェコGPでは待望のヒート優勝を果たし、総合3位表彰台に立った。

しかし残り3戦、大きくポイントを伸ばすことができなかったシャリエは、ランキング15位で2014シーズンを終えた。また第15戦ベルギーで初の総合優勝(1位/2位)を獲得したアンスティは、同じYZ250Fに乗るピーター・ペトロフをかわしてランキング12位に順位を上げ、ヤマハは5年ぶりのMX2でコンストラクターランキング6位となった。

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