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Yamaha Motor

Smart for all
みんなのために、いちばんスマートな乗り物を。

TRICITYをデザインするにあたって、私たちが掲げたコンセプトは「Smart for all」でした。「All」にはさまざまな意味が込められていますが、その1つはシーン。走っている時だけでなく、停まっている時もスマートで、さまざまな景観にマッチすることです。そして、もう1つの「All」はお客さま。ターゲットは20〜60歳代までの男女、つまりバイクが運転できるすべての人に乗っていただきたいということです。
しかし「すべての人」という設定はあまりに幅が広すぎます。そこで私たちは「多くの人が受け入れやすいようにシンプルにする」のではなく「3輪の新しさが一目で分かり、しかもヤマハらしいこと」をデザインの目標としました。ヤマハらしい、とは「人といっしょにいる時に輝きを増すバイク」であること。製品化のプロセスで、このコンセプトがブレないようにすることが私の仕事でした。ヤマハ初の3輪なので大変なこともありましたが、結果としてTRICITYは乗っていただくみなさんにとってスマートで、しかもヤマハらしさが具現化できたと思っています。

安永 稔之
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まったく新しい「乗りやすさ」と「斬新さ」を兼ね備えた3輪コミューターTRICITY。
そのデザインコンセプトは「Smart for All(乗りやすさと新しさを全ての人に)」。
「乗りやすさ」と、一目見ただけでドキドキするような「新しさ」の表現。
その2つの要素を両立させたのがヤマハのデザインフィロソフィー「Refind Dynamism」です。

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"Dual view" for 3 wheels 2人のデザイナーがTRICITYについて語ります。
スタイリング担当 野口 浩稔
スタイリング担当野口 浩稔
2011年入社。TRICITY、YZF‐R25のスタイリングデザイン、コンセプトモデル等を担当 。
スタイリング担当 水谷 玄
カラーリング担当水谷 玄
1994年入社。 Neo‘s、Passol、Finoをはじめとする各国のスクーターデザインを担当後、カラーリングのマネージメントを務める。
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#no2 独創的に、モダンに。 フロント2輪
スタイリング担当 野口 浩稔 新しいモノには、いつだって興味がある。
カラーリング担当 水谷 玄 3輪の新しさと躍動感をどう見せていくか。
スタイリング担当 野口 浩稔

新しいモノには、
いつだって興味がある。

「今までにない新しさ」というバリューは、重要なものだと思います。TRICITYのデザインでも前2輪のフロントフェンダーを強調することで、3輪という新しい乗り物であることが一目でわかるよう工夫しました。
私自身、新しいものが大好きで、新しいドラマが始まれば第一回は必ず録画して見てみますし、新しいクルマやバイクが出たら必ずチェックして、ヒットしたのならどこがヒットしたポイントなのかを考えたりします。趣味に関しても知的好奇心が旺盛で広く浅くがモットー。今はキャンピングトレーラーに凝っていて、週末は家族で出かけたりしています。誰もまだ持っていないし、街で見たことがないという「新しさ」が気に入ってます。

カラーリング担当 水谷 玄
SRX600 CW50 BW'S DT200 SDR TRICITY

3輪の新しさと躍動感を
どう見せていくか。

私は早い時期にプロダクトデザイナーになると決めたのですが、当初は自転車やクルマに興味があり、バイクは自分にとってあまりピンと来ませんでした。でもある時ヤマハのSRXを見て「こんなに洗練されたバイクがあるのか」と衝撃を受けました。それからバイクが好きになりました。
SRXがそれまでの私のバイクのイメージを一瞬で塗り替えてしまったように、TRICITYにも今までのバイクのイメージを覆す力があると思っています。 TRICITYは3輪ですから停車時の姿勢には安定感があります。しかしいったん走り出せば軽快で、コーナーリングの時には前二輪が大きく傾斜し、車体の構成自体を変化させながらターンする躍動的なフォルムとなります。そのダイナミックな瞬間を演出するために、特にフロントフェンダーのカラーリングには気を配りました。

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#no3 すれちがう人の心をも掴む。 TRICITYのカラーリング
スタイリング担当 野口 浩稔 誰に乗ってもらいたいのか、ターゲットを深く考察する。
カラーリング担当 水谷 玄 素材を活かすカラーリング。それは料理の盛りつけと似ている。
スタイリング担当 野口 浩稔

誰に乗ってもらいたいのか、
ターゲットを深く考察する。

私は以前フリーランスのデザイナーだったのですが、バイクのデザインの傍らでオモチャのデザインをしたりやマンガを描いたりしたこともあります。その時痛感したのは、ターゲットの年齢が少し違うだけで価値感や好みが全く違ってくるということ。たとえばオモチャなら対象の性別や年齢層を深く追求しなければ使ってもらえません。
TRICITYのコンセプトはSmart for ALL。できるだけ幅広い層のお客さまに乗っていただきたいのですが、特に今までの中心ユーザーである男性だけでなく、女性にも乗ってほしいと考えました。女性が「私にも乗れる」と思える軽やかさがTRICITYには必要です。そこで大きく見えがちな前2輪部を美しく塗装されたパーツと黒いシボのパーツを入り組んだ形で交差させてスッキリしたデザインとし、さらにところどころに吸気口などの機能を果たす穴を開けることで、軽やかさを演出しました。

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#no4 乗る人の心に高揚感と一体感を。 ライダーズビュー
スタイリング担当 野口 浩稔 降車時の足の動きを、流れるように見せる。
カラーリング担当 水谷 玄 走り始めるまでの心躍る瞬間を演出する。
デザイン担当 水谷

走り始めるまでの
心躍る瞬間を演出する。

TRICITYの前部は存在感があり、ライダーがインナーパネルに包み込まれているような感覚が持てるようにデザインしました。ライダーが常に目にするスピードメーターはフルLCDの1枚パネルで構成しています。仲間内で「ウェルカムモード」と呼んでいるのですが、このLCDはスイッチを入れるとまず全部の表示が一度点灯し、次に各表示が順番に点灯するようにしています。バイクのキーをオンにしてから走り出すまでのごく短い時間ですが、ライダーが高揚する瞬間を、こうした演出を施すことで、よりワクワクするものにしたいと思っています。