移動により発生するCO2排出量/1人7 これらの「新規事業」は、地道な取り組みを通じて、時間をかけて花開くものです。当社の3本目の柱となったロボティクス事業、成長事業となった電動アシスト自転車は、長きにわたり利益を出せない状況が続きましたが、「皆さまに必ず喜んでいただける」という強い思いを持ち続け、現在の姿があります。「成長事業」については、ロボティクス事業、SPV事業(電動アシスト自転車、電動車いす、e-Bike)を推進し、2021〜2024年におけるCAGR(売上高成長率)19%を目指します。 ロボティクス事業においては、強みである顧客現場に寄り添う技術・営業・サービスの体制をさらに強化していきます。また、表面実装関連機器や産業用ロボットの開発・製造・販売を行っている浜松ロボティクス事業所の生産能力の増強に向けた投資を実施し、2024年に生産面積を1.8倍に拡大する計画です。併せて、開発エリアの拡充および評価・実験室などの環境整備も行います。自動車のCASE分野に向けた半導体、5Gの基地局・端末、データセンター、カメラなどのセン車両サイズ「新規事業」は、サステナビリティとともに、社会課題の解決に必要なものだという信念を持って取り組んでいます。当社がこれまで培った技術や知見、そして、パートナーとの共創活動を通じて、ヤマハらしい新たな価値を創出していきます。四輪サー機器、EVバッテリーの製造自動化FAなどで拡大する需要を取り込み、成長を図っていきます。 また、SPV事業では、行動様式の変化、環境意識の高まりを背景に、欧米で電動アシスト自転車の需要が急増しています。欧州では近年、道路の端にある駐車場が駐輪場になることが多く見られ、駐輪しやすい都市構造となっていますが、この流れは今後も続いていくと考えています。日本・米国・欧州での電動アシスト自転車の市場成長率は2030年まで年率18%を予測しており、当社は、商品ラインナップの拡大、高付加価値商品の開発、生産体制の強化などにより、市場成長以上の規模拡大を目指します。新領域への挑戦 ①PAS小型モビリティの活用マリン二輪新領域への挑戦 ②戦略事業領域:「成長事業」における取り組み
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