ヤマハ発動機 統合報告書2022
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内部通報制度(ホットライン) ヤマハ発動機グループでは、「倫理行動規範」に違反する行為に気づいた場合の通報先として、内部通報制度があります。ヤマハ発動機と国内グループ会社対象の「ヤマハ発動機グループコンプライアンスホットライン」は、2020年よりハラスメントとコンプライアンスの各ホットラインを統合管理しています。2018年には海外グループ会社対象の「グローバルコンプライアンスホットライン」を導入し、2021年より通報対象者や対応言語を拡張して制度を強化しています。いずれのホットラインも、通報の受付を社外の専門機関に設置し、匿名でも受け付けるなど、通報しやすい環境を整備しています。ホットラインで受け付けた通報は社内規程に基づき機密情報として厳正に管理し、調査の場合も、対象事案に関する秘密を保持しつつ通報者および被通報者の個人情報保護にも配慮の上、調査を行います。調査による不正行為等が明らかになった場合は、厳正な処分を行うとともに速やかに 是正措置および再発防止の対策を実施します。こうした対応により、違法行為や不正行為の未然防止と早期発見に努めています。120159186コンプライアンス遵守の取り組みについての詳細はWebサイトをご参照ください。https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/csr/compliance/役員研修部門長研修職場研修法令・ルール研修eラーニング階層別研修(部長、基幹職、職長、新入社員、中途・派遣 他)欧州・豪州79c. 法令等の専門教育当社が事業活動を遂行する上で特にリスクがあると判断される法令・ルールについては、毎年テーマを検討し、集合研修を行っています。2021年度の法令・ルール研修では、「独禁法」「外国公務員贈賄」「輸出入管理」「下請法関連」「インサイダー取引防止」「知的財産権」「ITリスク」「環境負荷物質管理」「ハラスメント」「サイバーセキュリティ」などのテーマを実施しました。オンライン研修の他、eラーニングも活用し、さまざまな分野の教育を行っています。 2021年度のコンプライアンス意識調査において、「当社のコンプライアンス教育・研修は有意義だと思う」という設問へのポジティブ回答は82%、ネガティブ回答は4%でした。 海外グループ会社においても、新人受け入れ時の倫理行動規範研修、法令等に関する研修を実施しており、その結果を当社がモニタリングしています。受付件数 通報者保護の観点から、「内部通報制度を利用したことを理由にいかなる不利益な取り扱いも行ってはならない」と社内規程に明示し、コンプライアンス研修の場などで毎年周知しています。内部通報制度に対する社員の理解を深め、より迅速・的確に機能する制度の実現を図ることにより、コンプライアンス遵守の仕組みと風土を醸成して います。 またヤマハ発動機では、2017年に仕入先からの通報を対象にした「フェアビジネスホットライン」を開設し、2019年からは継続的なお取引先全般へと対象を拡げています。 なお、2021年度のホットライン(相談含む)の受付件数は182件で、その内訳は下記の通りです。内部通報制度については、主要なグループ会社においても、所在国の法制度・当該会社の状況を踏まえて、 自社による内部通報の仕組みを整備・運用しています。17,212人1829,472人26,400人2021年度受付内容131人229人18,766人19,876人107,617人2,366人1,981人55,065人3%14%0%0%13%内部通報制度(ホットライン)2017年度2018年度2019年度2020年度2021年度108日本でのコンプライアンス研修 受講者数(延べ人数)海外グループ会社でのコンプライアンス研修 受講者数(延べ人数)北米・中南米アジア人事労務関連財務・経理関連情報管理関連他の規程違反人権侵害関連腐敗防止関連その他中国割合64%6%計

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