ヤマハ発動機 統合報告書2022
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62社外取締役 上■ 健宏上■ 「統合報告書2020」では、私と田代さんで対談を実施 しましたが、今回は社外監査役の河合さんにもご参加いただきました。まずは河合さんに、1年間社外監査役を務められた感想をお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。 河合 取締役会での議論が非常に活発ですよね。上■さん、田代さんをはじめとした社外取締役の方々はグローバル企業での経営者としての経験が豊富ですので、発言内容が極めて実践的です。また、全く忖度をせず、時には厳しい意見を述べられていて、 まさに独立社外役員としての役割が機能していると感じています。執行側の皆さんも社外取締役の皆さんから知見を得ることができ、良い刺激になっているのではないでしょうか。田代 内部の人たちにとっては分かりきったようなことでも、外部の人たちからは理解し難いことが多々あります。それを社外 社外取締役の上■健宏氏、田代祐子氏と社外監査役の河合江理子氏で、ヤマハ発動機のガバナンスへの評価や課題、また、各自が果たすべき役割について議論していただきました。 社外取締役 田代 祐子取締役の私たちが質問することで、ヤマハ発動機の皆さんに気づいていただくことが大事だと思っています。今後ますます経営の透明性が求められる中で、投資家などの外部の人たちに伝わるような情報発信をすることが重要となりますので、何か疑問に思うことがあれば、躊躇なく聞くようにしています。このたび発表されたヤマハ発動機の新中期経営計画(以下、新中計)ではポートフォリオマネジメントが実装され、各事業の位置づけが明確になりました。私が社外取締役を務めるようになったとき、「これほど多岐にわたる事業を世界中の国々で展開していて、一体どのようにマネジメントするのだろうか」と思いましたし、各事業の位置づけがよく理解できませんでした。今回の新中計の策定プロセスには私たち社外取締役も参加し、取締役会で何度も議論を交わしました。そのような過程を経て、各事業の位置づけが外部の人たちにとっても分かりやすく整理されたことは、大きな進展だと受け止めています。 社外監査役 河合 江理子社外役員鼎談 ヤマハ発動機のガバナンスは確実に進歩しています。 「感動創造企業」の実現に向けて

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