ヤマハ発動機 統合報告書2022
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612022年、当社としては初めての女性執行役員を登用しました。 コアとなるポジションが現在世界におよそ430ありますが、そのうち50%ほどのローカライズが進み、拠点の重要なポジションで現地社員が活躍しています。また、拠点マネジメント人財の本社キーポジションへの配置や、拠点間ジョブローテーションなどの施策も活発になってきています。このような中で、国籍や性別にとらわれることなく適材適所の人財を配置する人事を実現するためにも、まずは報酬をはじめとする各種制度を整えていく必要があると考えています。 一方、より幅広い意見を取り込むために、さまざまな専門性や広い視野を備えた社外取締役の比率を高めていくことが重要であるとの認識のもと、今回新たに初の外国人取締役としてJin Song Montesano氏を迎えました。これにより取締役会における女性は合わせて3名となり、多様化が進みました。サステナビリティにかかわる議論等をさらに深めていくためにも、社外取締役当社の海外売上高比率はおよそ90%で、世界各地に100を超える拠点があります。もちろん国や地域が違えばそれぞれ法律が異なるため、以前からグローバルな視点を持ってガバナンスの強化に注力してきました。拠点内、そして本社と拠点間におけるガバナンス強化のための仕組みづくりや教育は、私たちにとって非常に重要な命題だと捉えています。  そのような中で、リスクに対する従業員の知識や感度を高めるための教育は、各拠点でかなり定着してきたと評価しています。また、高いアンテナを立てることで得た情報を拠点経営層に迅速に伝える仕組みづくりも進んでいるほか、グループ中核拠点のリーダーによる議論の場、グローバル・エグゼクティブ・コミッティ(GEC)では、毎回、コンプライアンス議題を必須のプログラムとして織り込んでおり、ケーススタディを用いて拠点長同士が考え、議論を交わしています。さらに、取締役会では「バッドニュース・ファースト」という価値観を共有し、冒頭の社長トピックスではバッドニュースの報告から始めています。  このように、拠点従業員から本社経営層に至るまで、ガバナンス強化のための各種取り組みを進めていますが、リスクの芽となる事象は決して消えることはありません。ガバナンスの強化については、ここまで到達すれば十分というラインはないものと考え、さらなる取り組みを進めていきます。の皆さんからは、製造業のBtoCビジネスを中心としてきた私たちが持っていない視点に基づいた意見や指摘、アドバイスをできる限り引き出していきたいと考えています。また、新たに非財務的な課題を議論・評価する社外取締役とのCEO懇談会を設けましたが、CEOサクセッションプラン(後継者計画)などについても、こうした場も活用しながら検討を進めていきます。 これは私自身の想いですが、次の世代のために取締役会を活用することも意識しています。幹部候補や執行役員候補となる若手のプレゼンテーション機会を増やし、経験を積ませるとともに、社外取締役の皆さんにも当社の人財について理解を深めていただけるよう努めています。  「感動創造企業」として、つねに新しい感動、新しい価値を提供し続ける会社であるために、議長として、今後も質の高い取締役会運営を進めてまいりますので、ステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願いいたします。 グローバルでのガバナンス強化に向けて 次代を支える人財を育成する

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