ヤマハ発動機の強みを意識し、さらに高めるマーケティング活動 当社では、販売におけるマーケティングの共通価値「The Global Yamaha Way in Marketing in Sales」を定めています。この中で、生涯にわたるヤマハのお客さまをつくり続けることをビジョンとし、 全世界の販売拠点が一体になり、これまで培ってきたグローバルのナレッジを教え合い、学び合いながらともに高め合う活動を推進しています。お客さまのカスタマージャーニーを独自に定義した7つのStepに分け、それぞれのStepにおいてお客さまを中心とした活動を展開しています。全世界の拠点が議論する際には共通のフレームワークを用い、その中で①目的を定め、②お客さまを特定し、③お客さまに整合 ブラジルでの躍進と「Marketing in Sales」活動 ブラジルのモーターサイクル市場の2021年の成長率は26.3%でしたが、当社は42%の成長を達成し、主要なモーターサイクルメーカーの中でも突出した成長を見せました。2021年には市場占有率が5年前より5.4ポイント上昇して17.4%に達しました。正規ディーラー網のリニューアルや専門スタッフの資格制度の設定などの戦略が効果を上げているとともに、「Marketing in Sales(MiS)」活動がこの成長に寄与しています。 ブラジルでのMiS活動はセールス部門とアフターサービス部門がタッグを組み、あるチームはこれまで関与が少なかったバイクタクシーへのメンテナンス面からのアプローチや安全運転講習への取り組みを進め、実績拡大につなげました。また、他のチームはローカルエリアでのユーザーコンタクトを伸ばすため、サービストラックでのモバイル店舗の 展開を行いました。これらの好事例は“Teach and Learn”という手法で58お客さまのカスタマージャーニーを独自に定義した7 Stepsコロナ禍の中、活動を推進しているメンバーが19カ国から集まり「オンラインYamaha Way Day 2022」を開催した目的とアクションをとことん考え抜いていきます。成功事例の共有に関しては、なぜ成功できたか・困難は何であったか・成功し続けるためにはどうしたら良いかということを“Teach and Learn”という手法を用いて、深く議論し、成功要因を抽出していきます。議論したナレッジを形式知化し、蓄積、グローバル共有し、そして新たな成功を生み出します。同じ場で、同じ価値観を共有したグローバルメンバーがお客さまを中心とした深い議論をすることで、チームワークを高め、他国のナレッジを活用し、グローバル競争を勝ち抜いていきます。紹介され、ブラジル国内の他の地域にも展開し、当社のブランドと顧客体験価値向上につなげ、実績拡大に貢献しています。マーケティングでは、お客さまのニーズをすべての企業活動の原点と捉え、絶えずお客さま満足を高めることで、「感動創造企業―世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する」という企業目的の達成を目指しています。体験決断共有認知体験購入訪問お客さま心理興味検索行動販売〈マーケティング〉
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