ヤマハ発動機 統合報告書2022
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競争力の源泉は「理論値生産活動」×「製造DX技術」。現場が生み出す“新価値創造” 類を見ない①、②のような新価値プロセスを多く生み出してきました。① 鋳造リアルタイム 良品条件監視による不良削減② 組み合わせカスタム型 廉価・汎用AGV(Automatic Guided  スマートファクトリーという手段に「現場の理論値思考」を付加することで現場主導で新価値を生み出す“Value Innovation Factory”を新たに定義し「お客さま価値」を追求していきます。57Smart Factory からValue Innovation Factoryへ飛躍ヤマハ発動機の考えるモノづくりの合理は、原価低減だけに注力して進めることではありません。原価低減を追求しすぎてお客さまの期待を超える所有満足感を損なうことがあってはならないからです。 一方、モノづくりへのこだわりをお客さまに伝える「ヤマハの手」にリソースを集約するために、お客さま価値につながらないプロセスはその削減に徹底的に取り組んでいきます。この「価値工程」「無価値 工程」 を分類し活動に落とし込む手段が「理論値生産活動」であり、製造部門活動の礎となっています。 スマートファクトリーや製造DXという言葉が頻繁に聞かれる昨今ですが、デジタルを手段に「理論値生産活動」の高効率化に2019年から取り組んできました。その取り組みは、製造DXを「自動搬送」 「自動検査」「自動作業」「状態監視+トレーサビリティ」の4つに分類し、内製開発による手の内化で、現場の環境・目的に柔軟に対応できる技術力を高めています。 この手の内化は製造現場におけるDX人財育成にも多大な貢献をしています。具体的には、「理論値生産活動」で設定した目標実現のためにデジタル手段を自ら考え、現場経験値とのすり合わせで他社にGlobal Managementのスタート*2 VIF(Value Innovation Factory :価値創造工場): 理論値思考とDXで新たな価値を創造する2020年に発足したグローバル製造委員会(Global Manufacturing Committee(GMC))のもと、モノづくり会議の改善や、DCI*1、 VIF*2、CN各活動のグローバル推進を行ってきました。2021年にはGMCを起点としたグローバルな議論から製造中期計画を策定し、モノづくり会議で全世界の製造拠点へ展開しました。 これらの活動経験から、2022年にはこのGMCに各地域の製造リーダーを追加で招き、全地域一体となった経営判断ができる体制に拡大し、モノづくり会議での方針展開、Technology Meeting/Theme Meetingでの手段・施策展開、Region Meetingでの進■・成果・課題共有、Management Review/Factory Visitによる個別成果報告のサイクルを回すことで、従来日本が中心となり進めてきた製造部門のマネジメントを、GMCが主体となるグローバルマネジメントに移行していきたいと考えています。 また、継続的なGMCチームの運営を見据え、リーダー人財の育成も進めていきます。これまで以上にグローバルグループが一体となり、100年に一度と言われる大変革期をチャンスに変え、さらなる発展を目指すとともに、世界中のお客さまの信頼・満足・愛着の向上に貢献していきます。*1 DCI(Demand Chain Innovation : デマンドチェーン革新): 市場追従型生産により適正な在庫量で販売の最大化を目指す取り組み製造現場におけるデジタル技術の活用Vehicle)の導入Teddy Cahyadi YacobDirector, YIMM(インドネシア)Message from Management

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