調達リスクに対応し、お取引先とともに持続可能な成長を サステナビリティ サプライチェーンへの展開ヤマハ発動機グループの「サステナビリティ基本方針」では、お取引先に対し方針の趣旨をご理解いただき、それに基づいた行動を要請しています。社会の要請や期待に適切に対応できるサステナビリティ活動を実現するため、お取引先に守っていただきたい行動指標を「サプライヤー サステナビリティ ガイドライン」にまとめ、サプライチェーン全体でサステナビリティの推進を図っています。 脱炭素社会に向けたお取引先との取り組みを推進 当社が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現のために、 サプライチェーンにおける脱炭素化の取り組みを推進しています。 まずは日本国内のお取引先に対して、生産現場における省エネルギーの取り組みを2019年から開始しました。お取引先の製造現場を 診断、工程改善などによりロスを削減し、CO2排出量低減を行ってい持続可能なサプライチェーンのために部品供給リスクへの対応として、製品に使用される部品の環境負荷物質不使用を確実にするため、お取引先と不使用確認書の取得や、使用される原材料情報の確認を進めてきました。 近年はサプライチェーンにおけるリスクとして、部品製造過程での人権課題も重要になっています。当社では児童労働や強制労働、 アフターコロナの「協創」55コロナ禍以降、私たちの調達活動とサプライチェーンは多くの課題に直面しています。サプライチェーンの寸断、不安定な物流、部品不足による操業の制限、そして最終的には価格の上昇が 事業継続に対する日々の課題となっています。 ヤマハ発動機の調達として、この厳しい環境の中で、いかに将来に備えるかを考えてきました。 その結果として、ここでは「協創」が重要であることを強調したいと思います。 ヤマハ発動機グループでは、中長期調達方針の定義を変更しました。2020年以降、調達 のGET*活動を通して、ローカルマネージャーが管理している地域特有の調達業務の多様性を ヤマハの政策に反映するようにしてきました。 お取引先との関係も変わりつつあります。過去2年間、課題に対応する唯一の方法として、サプライヤーとのコミュニケーションと協創活動を強化することに取り組みました。困難を克服するためには、相互にWin-Winの関係を築くことが重要です。より良いコミュニケーションとサプライヤーとの関係構築は、長期的な相互価値創造のための新しい基本となります。 このような状況を踏まえ、この中長期調達方針において「協創」を最優先事項としました。紛争鉱物の不使用などの調査を2013年から実施しています。2019年にはインドネシアでの労働環境調査を実施し、問題がないことを確認しています。さらに2021年には日本国内での外国人技能実習生に焦点を当て、第三者機関と連携して国内お取引先3社でのアセスメントを行いました。この結果、強制労働・過重労働や安全衛生等の問題は見られず、良好な雇用関係や人間関係を確立できていることを確認できました。該当のお取引先には調査のフィードバックを行うことで、さらなる改善アクションを促進しています。 当社では、お取引先と安定的で持続可能な部品供給ネットワークを構築するため、さまざまな活動に取り組んでいます。これらの活動を通してサプライチェーンにおける潜在的なリスクを減らし、お取引先とともに安定的で持続的な成長を目指します。ます。2022年からはお取引先におけるCO2排出量調査と各社の取り組みや課題を確認し、具体的なCO2排出量削減の活動を進めていきます。また、これらの活動についてグローバルサプライヤーズカンファレンスを通して情報発信を行い、グローバルな展開を進めていきます。* GET(Global Execution Transformation):担当執行役員と高い専門性を有するグローバル人材が共同責任者として、経営機能・事業機能にかかわるグローバル活動を推進する活動組織Olivier PrevostDeputy Executive Officer Director, PTW Manufacturing & Engineering, YMENV(ヨーロッパ)Message from Management
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