ヤマハ発動機 統合報告書2022
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ICESPVEV49事業活動を通してヤマハらしさを魅せる活動プロダクトデザインでは、コア事業領域での資産を活かしながら魅力を高めつつ、そこで培った知見を成長事業領域に活かして価値創造を行っています。ここではその双方の事例を紹介します。XSR900 エンジンや車体は他製品と共用しつつ異なる価値を提案するモデル。当社の“レーシングヘリテイジ”を感じさせるスタイリングで個性を発揮し、時に本気で、時に力を抜いて楽しめる、懐の深いパッケージにまとめています。WABASH RT スポーツ電動アシスト自転車(e-Bike)のオン・オフ走行モデル。モーターサイクルで培った造形理念を踏襲しながら、完成車メーカーとして、パワーユニット/バッテリーとフレームの一体構造を表裏一体の造形で表現し、独自性を追求しています。NEOʼS欧州発売のバッテリー着脱式電動スクーター。当社EVならではの官能と機能の対置を、機動力を表現する足回りとスムーズな乗り心地をイメージさせるラウンドしたフォルムの官能表現で示し、EVコミューターとしての独自性を視覚化しています。AFV(自律移動ロボット)2022国際ロボット展で発表した自律移動ロボットのコンセプトモデル。未来の工場における生産ラインの間をつなぐトータルソリューションを実現する「移動」のあるべき姿を、“ロボティクス×モビリティ”という切り口でデザインしています。なれる〜」が指し示すように、人間の可能性を拡げるデザインをつねに大切にしています。世界が感染症の拡大や国際的な紛争などに直面している今、人々は自分自身への肯定感や、互いを大切に思う感覚をこれまで以上に必要としています。当社は、美しさとは何かを問い続ける美意識によって、人や社会の深層に到達するビジネス、プロダクト、イノベーション、そしてブランドのデザインを創出していきます。コア事業 (モーターサイクル)成長事業 プロダクトデザイン事例ロボティクス大切にしているのは「人間」の存在。人間の可能性を拡げるデザインを創出する デザイン創出のプロセスも拡がりを見せています。製品やサービス、 ビジネスなどを生み出していく過程からステークホルダーの皆さまと 密着する「共創」は、そのアプローチの一つです。デザインをともに生み出し、ともに育てていくプロセスは同時に共感や絆を育み、B2C/B2Bを問わずビジネスモデルに変革を与えていくだろうと考えています。 デザインを創る上で、私たちが最も大切にしているのは「人間」の存在です。長期ビジョン「ART for Human Possibilities 〜人はもっと幸せに

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