ヤマハ発動機 統合報告書2022
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48価値創造のための共創活動“Town eMotion” 乗り物というハードウェアだけでなく、まちづくりも含めたアプローチで、人と社会のWell-being向上に向け、ヤマハらしい価値の創造・検証・社会実装に取り組んでいます。移動や滞留のあり方などのテーマを設定し、住民・自治体・専門家・企業・大学といったステークホルダーとの共創を通じた実証を進めています。GSM(時速20㎞未満の電動モビリティ)を活用した あおぞら図書館(2021年 東京都世田谷区)多様なモビリティと道路環境をセットで考える みちまちフェア・試乗会(2021年 東京都世田谷区/2021年 鎌倉市)歩車道空間を一体的に活用し、にぎわいを生み出す モバイルパークレット(2022年 東京都世田谷区)クトデザイン」は、事業と連携してデザイン戦略を実体化し、能力の最大化を担います。また「イノベーションデザイン」は、価値創造における共創機能を有し、新しい事業の進め方の創出までを担います。「ブランディングデザイン」は、対話と交流によって共感者を増やすとともに、当社の存在価値をお客さまや社会に魅せる、さらには見惚れさせる機能を担っています。これらの連携による「デザイン=機能化」に取り組んでいます。後方から接近する物体を人間が自然に認識できる技術(米国特許 第11,276,182号)研究機関との共創活動何かに感動し、価値を見出すのは人間です。人間を基点に価値の本質を究めることが、お客さまにとって意味のある真のイノベーションにつながります。当社が培ってきた経験知や感性と、国内外の研究機関の叡智を掛け合わせ、真のイノベーションの共創に取り組んでいます。 例えば、人間が外界を認識する仕組みについて、当社技術部門も交えてカリフォルニア工科大学と共同研究を実施しました。研究成果は、運転者が無理なく自然に周囲を認識できる新しい技術の発明に結びつきました(米国特許取得済)。人間を深く研究することで、未だ見ぬ人間の可能性を引き出すイノベーションをデザインする。そうすることで、私たちはお客さまの期待を超える価値の提案に挑戦しています。移動体移動体真横(90°)移動体正面(0°)滞留の あり方実証移動の あり方テテーーママ設設定定とと実実証証ののススパパイイララルル実証人と社会のWell-being 向上イノベーションデザイン事例価値創出から対話・交流まで「4つのデザイン機能」を連携 クリエイティブ本部では、「ビジネスデザイン」「プロダクトデザイン」「イノベーションデザイン」「ブランディングデザイン」という4つのデザイン機能を有しています。デザイン人財をクリエイティビティの源と捉えて積極的な採用に取り組むとともに、新規事業企画などの分野でもデザイナーの担う領域を拡げています。 「ビジネスデザイン」は、事業部門の戦略とビジネスモデルの共有・連携を図り、プロジェクトをデザインするミッションを担っています。「プロダCreative Branding & Design

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