ヤマハ発動機 統合報告書2022
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今後の施策 中国向けに加え、先進国向け需要の回復が進む見通しです。さらなる事業成長のために、生産体制の拡充など積極的に資源を投入し、プラットフォーム戦略に基づく新商品の開発やクロスセル活動など事業統合のシナジー創出を加速させていきます。 無人機分野でも、ヘリコプター、農業用ドローンの新モデルの開発を進めるとともに、共同開発した小型空撮ドローンの製造を開始します。加えて、外部との協業による技術開発も推進していきます。ヤマハロボティクス ホールディングス27.2%成長事業(中期経営計画における施策)P.25主な競合表面実装関連機器・ 産業用ロボット・産業用無人 ヘリコプター・ドローン72.8%32売上高/営業利益/営業利益率(億円) 主要製品の概況と主な競合1,50014.7%1,2009006003004.0%202014.3%2021 売上高  営業利益(右軸)  営業利益率2022(計画)160120804000FUJI、Panasonic、ASM、JUKI、HanwhaEPSON、MITSUBISHI、DENSO、IAI、INOVANCEDJIASM、Besi、K&S、TOWA 2021年度の成果 2021年度の売上高は、前年度に比べ44.9%増加し1,203億円、営業利益は176億円となりました。上期では特に中国で新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いてきたことにより設備投資が活性化し、下期からは国内および欧米の販売が回復基調となったことで、表面実装関連機器、産業用ロボットともに販売台数が増加しました。また、 ヤマハロボティクスホールディングス株式会社も販売の好調や構造改革効果により、黒字転換しました。産業用無人ヘリコプター・ドローンは、用途拡大、特約店事業譲受により、売上が増加しています。表面実装関連機器(SMT)産業用ロボット(FA)産業用無人ヘリコプター・ ドローン半導体製造装置(SEMI)ロボティクスで感動を手のひらに―最適なソリューションをお届けする強み機会リスク市場とヤマハ発動機の概況IoT、5G、CASE対応を含め電子回路基板需要は継続的に増加。 プラットフォーム戦略によってハード・ソフトの共通化を推進し、規模拡大と収益力強化を図る。人手不足、人件費高騰を背景に自動化ニーズ加速。バリエーションを強化するとともに、ハード・ソフトの共通化を推進し、規模拡大と収益力強化を図る。実績のある無人ヘリコプターに加えて、マルチローター機も販売し、農業の省人化に貢献。物流・計測などの農業分野以外の無人機用途拡大も推進。半導体不足感が拡大。シームレスな協働体制を構築し、半導体製造工程をまたいだワンストップ型の提案を行うことで、顧客基盤のさらなる拡大を図る。• 製販技一体で実現する高品質・低コスト・タイムリーな商品とサービス• YRHとの事業統合による技術の融合と顧客へのトータルソリューション提供• お取引先との強いパートナーシップに基づく共創力• 国内の人手不足や新興国の人件費上昇による、自動化ニーズの拡大• IoT、5G、CASEなどの新領域の発展に伴う電子化と、より高度な自動化の進行• 半導体をはじめとした部品の入手難と価格高騰• 世界情勢の変化による需要の悪化• 新興勢力の市場参入による競争激化(億円)200主なカテゴリー別 売上高構成比(2021年度)ロボティクス事業

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