ヤマハ発動機 統合報告書2022
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→ 大型販売比率を30%に拡大→ 大型船外機 +20%→ マリンジェット +27% 今後の施策 新中期経営計画の事業方針のもと、2022年度は製品の「競争力」と事業の「稼ぐ力」の両面を強化するとともに、お客さまへの提供価値を拡大していきます。 成長領域においては、従来の開発機能に加えて米国R&D組織の強化や買収したSiren Marine, Inc.との連携により、ボートの統合制御技術開発を加速させることでCASE関連商品の早期上市を目指します。マリン事業のコアビジネスである船外機やウォータービークル等の既存商材については、さらなるラインナップの充実を図り、お客さま大型船外機のラインナップ強化 生産能力の増強 米国R&D機能の強化ConnectedAutonomousSharedマリン版CASEElectric31のニーズに応える魅力的な商品の開発を進めています。また、堅調なマリン市場の需要に対しフル稼働での生産と確実な市場への供給で応えていくとともに、引き続き生産能力の増強を推進していきます。2022年度は、過去最高益を記録した前年度をさらに上回る売上高4,320億円、営業利益900億円を見込んでいます。 事業環境の激しい変化は続いていきますが、当事業が掲げる長期ビジョンは変わりません。長期ビジョンを座標軸に成長戦略を進め、「信頼性と豊かなマリンライフ」の実現を目指していきます。 2つ目は「事業競争力の強化」であり、高収益体質の維持と強化を進めます。大型船外機のニューモデル導入により、ラインナップをさらに拡充し、大型船外機の販売比率を30%まで拡大させていく考えです。生産面では、大型船外機やマリンジェットの生産能力の増強を継続していきます。 最後に「事業基盤の強化」です。変化の大きい時代を柔軟に勝ち抜くために、米国のR&D機能を拡充して、商品開発体制をさらに強化して いきます。 既存の強みを維持・拡大させることと将来の成長を両立させることで、海の価値をさらに高めていく事業へ進化させていきます。安心・快適経験提供価値の拡大お客さまのマリンライフを さらに安心・快適な経験に変える高収益体質の 維持・強化コア事業(事業ポートフォリオにおける中期戦略)変化を成長へつなぐ組織風土安心成長戦略事業競争力の強化事業基盤の強化快適マリン長期ビジョン信頼性と豊かな マリンライフ海の価値を さらに高める事業へマリン事業:「マリン版CASE」推進による提供価値拡大と高収益体質の維持・強化当事業では「マリン版CASE」戦略の推進による、提供価値拡大と高収益体質の維持・強化、成長に向けた資源配分を両立させることを、長期ビジョンとして掲げています。その達成に向けて、この3年間は以下の 3つの項目を進めていきます。 1つ目は「成長戦略」として、お客さまのマリンライフをさらに安心・ 快適な経験に変えるため、「マリン版CASE」戦略を推進していきます。特に、コネクテッドでは、2021年に買収した米国Siren Marine, Inc.との協業により、お客さまのボートをスマートフォンから遠隔で監視・操作するシステムを開発。お客さまに「つながる安心」を提供し、提供価値の拡大を進めます。高収益体質の維持と成長に向けた資源配分の両立

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