Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 202299 最後に、安全・安心な移動への取り組みです。二輪車の事故を減らすために、これまで以上に安全・安心への取り組みに注力していかなければならないと考えています。ハード面においては、コネクテッド機能搭載車を拡充していきます。二輪車の事故で多い四輪車との右直事故を防ぐには、車両間通信により、相互の車両情報をやり取りできる技術を実用化したロシアによるウクライナ侵攻は国際社会を分断し、世界経済はグローバリゼーションからブロック化へ逆回転を始めたように感じています。いかなる状況においてもサプライチェーンが正常に機能するように世界情勢を注視するとともに、生産拠点・R&D拠点の配置を、改めてリスクマネジメントの視点から見直し、迅速に対処していきます。不透明な事業環境ではありますが、新中計の目標をコミットメントとして、強い決意を持って達成に向けて取り組んでいきます。 当社には、挑戦の風土があります。私が管理職になりたての頃、日本で製造していたスクーターの生産をすべて台湾に移管するプロジェクトを上司に提案したところ、「自分自身でやってみなさい」と、プロジェクトを任せてもらえたことを覚えています。*1 企業活動における自社の排出(スコープ 1.2.)+スコープ1.2.以外の排出(スコープ3.)*2 顧客ニーズの把握、周辺ビジネスの可能性、新たな市場開拓などを目的としたモデル。Proof of Conceptの略いと考えています。また、ソフト面では、YRA(ヤマハライディングアカデミー)で、運転技量向上をサポートする活動を展開しており、ライダーの安全への意識向上、安全運転技術の向上を図っていきます。その後もさまざまなことを提案しましたが、大概のことは挑戦させてもらいました。当社には、ポジションや性別に関係なく、やる気があればどんどん挑戦することができる風土があると思っています。これからも全社全員でヤマハらしい挑戦を続け、長期ビジョン「ART for Human Possibilities〜人はもっと幸せになれる〜」を実現し、もっとお客さまに感動していただけるよう邁進してまいります。代表取締役社長社長執行役員長期ビジョンの実現に向けて、 新中計の目標をコミットメントとして 強い決意を持って取り組んでいきます。挑戦を続け、長期ビジョンの実現へ邁進
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