統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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財政状態に関する分析 当期末は、総資産が前期末に比べ1,081億円増加し、1兆6,409億円となりました。流動資産は、主に先進国の販売回復に供給が追いつかなかったことによるたな卸資産の減少、販売店在庫の減少に伴う短期販売金融債権の減少、ASEAN地域における販売減少による受取手形及び売掛金の減少などはあったものの、新型コロナウイルス感染症の影響への対策としての手元資金確保などにより、同468億円増加しました。固定資産は、米国のプライム層個人顧客向けローン債権の自前化による長期販売金融債権の増加などにより、同613億円の増加となりました。 負債合計は、有利子負債などの増加により同1,108億円増加し、8,918億円となりました。 純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益531億円はあったものの、配当金の支払157億円、為替換算調整勘定の減少217億円、非支配株主持分の減少121億円などにより同27億円減少し、7,492億円となりました。 これらの結果、自己資本比率は43.6%(前期末46.0%)、D/Eレシオ(ネット)は0.27倍(同0.34倍)となりました。 キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純利益850億円(前期1,206億円)や減価償却費482億円(同497億円)、たな卸資産の減少327億円(同174億円の増加)、売上債権の減少173億円(同27億円の減少)、仕入債務の増加115億円(同71億円の減少)などの収入に対して、販売金融債権の増加683億円(同322億円の増加)などの支出により、全体では1,105億円の収入(同991億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フロー固定資産の取得による支出514億円(前期587億円の支出)などにより、440億円の支出(同797億円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フロー配当金の支払や、YRH株式の追加取得による支出などがありましたが、長短借入金による資金調達等により、837億円の収入(前期368億円の支出)となりました。 以上の結果、当期のフリー・キャッシュ・フローは665億円のプラス(前期195億円のプラス)、当期末の有利子負債は4,669億円(前期末比1,020億円の増加)、現金及び現金同等物は2,672億円(同1,445億円の増加)となりました。2020年12月期の経営成績の解説と分析Fact Data86Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 20211株当たり純資産/自己資本比率(円) (%) 1株当たり純資産  自己資本比率2,5002,0001,000201620172018201920200504020500101,5003002,04543.61.21.31.10.91.02016201720182019202000.93総資産回転率(回)

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