統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
78/94

強み• 高品質・低コスト・タイムリーな 供給を実現する技術力・生産力• YRHとの事業統合による技術の融合と 顧客へのトータルソリューション提供• お取引先との強いパートナーシップに基づく共創力機会• 国内の人手不足や新興国の人件費上昇による、 自動化ニーズの拡大• IoT、5G、CASEなどの新領域の発展に合わせた より高度な自動化の進行リスク• 世界情勢の変化による需要の悪化• 新興勢力の市場参入による競争激化事業シナジーの拡大を進めながら お客さまへ最適なソリューションの提供を目指す当事業では2021年までの中期重点テーマとして「事業規模・事業領域の拡大と収益力の強化」を掲げ、工場内の自動化を加速する製品・サービスを拡充するとともに、工場以外の新分野を含めた省人化への貢献を目指しています。長期ビジョンと通じますが、当事業の最大の使命は、ロボティクス技術を活用したソリューションによって省人化を図り、お客さまの新たな時間を創出し、人が人らしく働ける環境を提供することです。 近年の自動化ニーズの拡大を背景とし、当事業ではワンストップスマートソリューションの提供に向け、コア技術の内製化とプラットフォーム戦略に取り組んでいます。コア技術を内製化していることでお客さまニーズへの迅速な対応を可能とし、特に実装機器関連で、当社の設備間における高機能なM2M通信を実現し、より付加価値の高い自動化・自律化を図っています。 2020年は、農業分野における海外展開は新型コロナウイルス感染症の影響により難しさがありましたが、国内における取り組みは着実に進捗しました。これまで国内で培った知見や経験を活かして、今後さらに農業の省人化と生産性向上に向けて、積極的にドローンなど新製品を市場投入する考えです。また、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら海外展開も拡大していきます。ロボティクス事業市場とヤマハ発動機の概況主な競合実装関連機器(SMT)IoT、5G、CASE対応含め電子回路基板需要は継続的に増加。プラットフォーム戦略によってハード・ソフトの共通化を推進し、規模拡大と収益力強化を図る。FUJI、Panasonic、ASM、JUKI、Hanwha産業用ロボット(FA)人手不足、人件費高騰を背景に自動化ニーズ加速。バリエーションを強化するとともに、ハード・ソフトの共通化を推進し、規模拡大と収益力強化を図る。EPSON、MITSUBISHI、DENSO、IAI産業用無人ヘリコプター・ ドローン実績のある無人ヘリコプターに加えて、マルチローターを発売。精密農業を実現する。DJI半導体製造装置(SEMI)半導体不足感が拡大。シームレスな協働体制を構築し、半導体製造工程をまたいだワンストップ型の提案を行うことで、顧客基盤のさらなる拡大を図る。ASM、Besi、K&S、TOWA主要製品の概況と主な競合上席執行役員 ソリューション事業本部長太田 裕之76事業別概況Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

元のページ  ../index.html#78

このブックを見る