統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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取締役会議長メッセージ2020年度における取締役会の取り組み当社の取締役会では、事業ライン(縦)の議案、横断的機能ライン(横)の議案を織り交ぜて、企業経営の全体観が俯瞰できるように議案を組み立てています。まず事業ラインに関しては成長戦略やビジネスモデル改革等の取り組み、一方で横断的機能ラインに関しては、構造改革や経営機能としての競争力向上等の取り組みを確認しています。また、横断的機能ラインについては、本社の機能本部としての取り組みだけではなく、 グローバルな機能ラインとしての取り組み(Global Execution Transformation)も進んできました。特に、生産、調達、金融サービス、人事については、グローバルリーダーがアサインされてネットワークを強固にしながら取り組みが進んでいます。各分野において、目的・目標が明確になり、取り組み手法が標準化されると同時に成果や知見が共有されるようになっています。  2020年度の取締役会における主要テーマには、以下のようなものがありました。これらのテーマについては、2021年度には審議の時間・深みがさらに増して、2022年度からの次期中期経営計画につながるものと考えています。 • 社会のサステナビリティへの貢献:特に、カーボンニュ-トラルに向けた構想づくり・可能性検証・技術開発や、将来のモビリティ社会のあり方について。 • 事業ポートフォリオマネジメント:各ビジネスモデルの、成長性・投下資本効率性および新しいお客さま価値づくりを尺度にした目指す姿について。 • デジタルトランスフォーメーション(DX):各分野におけるデジタル化の取り組み、デジタル化が点から面になっていく成果としてのビジネスモデル高付加価値化について。 • 人事戦略:多様性、働き方、人材育成、雇用形態等の進化について。 取締役会議長 取締役会長柳 弘之感動創造に挑戦する企業文化を大事にしながら、さらなる企業ガバナンスの進化を目指します。 2020年度は、世界市場におけるコロナ禍の影響を受けましたが、最小限の減収・減益で決算しました。まず、グループ全社員の皆さんの一丸となった努力に感謝します。また、株主の皆さまにもさまざまなご支援をいただき、誠にありがとうございました。  リーマンショック・東日本大震災に続くコロナ禍等、外部環境による大きな圧力の経験は、経営のレジリエンスを高めることに取り組む機会になります。取締役会としては、引き続き企業体質改革の後押しをしながら、社会やお客さまとの関係性の中で、ヤマハブランドの価値を高めることを促していきたいと考えています。52コーポレートガバナンスYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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