統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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Global Execution Transformation for Human Resources―女性活躍推進のグローバルな取り組み ダイバーシティ&インクルージョンをグローバルに推進することは、当社の持続的な成長のためには必要不可欠なことです。この原則に則り、今回新たにヤマハらしさを体現する女性社員の皆さんに、新しい事業上のアイデアや考え方を積極的に発信してもらう活動を展開・推進することとしました。 2021年の国際女性デーである3月8日に、当社における女性活躍推進について、「Global Execution Transformation for Human Resources (GET-HR)」によってグローバルに取り組んでいくことをGET-HRの共同代表であるMelanie Tups氏から宣言されました。 今後支援・開発に関する計画を順次実行していきます。河合 多真美人事総務本部 人事部長Messages from Management変革に向けたグローバルコミュニケーション―英語能力の昇格要件化 国際感覚に優れ、英語が堪能な社員を抱えることは、ビジネスの持続的な成長にとって不可欠な条件となっています。特に当社は長期ビジョンにおいて国際的な協業の拡大を掲げており、グローバルなコミュニケーション力を高めることは、成長の機会となるだけでなく、世界中の同僚や社外とのつながりを生む重要なものと考えています。 地域を超えた文化的な多様性を受け入れ、より円滑なコミュニケーションが社内で行われることを目指して、2019年に英語能力を当社の昇格要件とすることを決定しました。社員の英語能力の開発のために、あらゆる層の社員への研修機会の提供を2020年より開始し、昇格要件については2021年より運用を開始します。Darryl Lovegrove人事総務本部グローバル人材開発部長グローバル化、ダイバーシティ&インクルージョングローバル人事の基礎となるものは、1つ目に事業や統制上の枠組みをいかに開発・強化するか、2つ目に多様な文化や技術的優位性、そしてヤマハらしさをこれらの枠組みに織り込みながら刻々と変化する事業への支援を行うことにあります。すなわち、当社が競争優位性を高めていくためには、人材開発をより短期間に、より多くの社員に展開することが必要不可欠なものであると言えます。 多様性はヤマハブランドの根幹をなすものであり、創業以来の当社のDNAの一部です。社会へ貢献し、ダイバーシティ&インクルージョンを体現するグローバル社員を積極的に育成・開発していくことで、進化する顧客の要望に応え、持続的な成長をなし遂げられると考えています。エンゲージメント、素早いフィードバックで変化に結びつける当社では社内の課題をより明確にし、改善アクションに素早くつなげることを目指し、2020年に社員意識調査を一新しました。主な変更点は、1)指標の変更(社員満足度からエンゲージメントへ)、2)HRテック(人材系オンラインシステム)の導入、3)職場内対話の実施(認識・思いの共有化、見える化)の3点です。 調査では、エンゲージメントの重要要素である会社や部署に貢献したいという意識が高いこと、加えて人間関係の良さが非常に高いスコアにあり、一方で会社の目指す方向性への理解度が不十分という課題点が浮き彫りになりました。この状況を改善する一つのアクションとして、社長が社員にありたい姿を伝え、語り合う対話の場を設けており、既に効果が表れ始めています。今後も継続的に当社のエンゲージメントを高めることを目指しつつ、グローバルな展開も視野に入れていきます。  49Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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