統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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ヤマハ発動機の強みを意識し、さらに高めるマーケティング活動 当社では、販売におけるマーケティングの共通価値「The Global Yamaha Way in Marketing in Sales」を定めています。この中で、生涯にわたるヤマハのお客さまをつくり続けることをビジョンとし、 全世界の販売拠点が一体になり、これまで培ってきたグローバルのナレッジを教え合い、学び合いながらともに高め合う活動を推進しています。お客さまのカスタマージャーニーを独自に定義した7つのStepに分け、それぞれのStepにおいてお客さまを中心とした活動を展開しています。全世界の拠点が議論する際には共通のフレームワークを用い、その中で①目的を定め、②お客さまを特定し、③お客さまに整合した目的とアクションをとことん考え抜いていきます。成功事例の共有に関しては、なぜ成功できたか・困難は何であったか・成功し続けるためにはどうしたら良いかということを“Teach and Learn”という手法を用いて、深く議論し、成功要因を抽出していきます。議論したナレッジを形式知化し、蓄積、グローバル共有し、そして新たな成功を生み出します。同じ場で、同じ価値観を共有したグローバルメンバーがお客さまを中心とした深い議論をすることで、チームワークを高め、他国のナレッジを活用し、グローバル競争を勝ち抜いていきます。販売店成功事例の相互共有を加速 「販売の現場に浸透」するインドネシアのMiS活動 インドネシアでは、社内の営業やマーケティング担当者のみならず、 お取引先である販売店さまのスタッフに至るまで「Marketing in Sales (MiS)」活動が浸透しています。 各エリアの販売店さまが共通のテーマに沿ったそれぞれの成功事例を持ち寄り、議論を通じて互いの知見を共有し、教え合い、学び合う活動が行われています。 この取り組みはコロナ禍においてもオンラインで継続され、市場が落ち込み、活動が制限される中でもワンチームによる生涯顧客の創造につながっています。こうした取り組みをさらに加速させるため、2021年には各地域から選抜された販売店さまの店長1,200名による「ショップマネージャーコンペティション」の開催を計画しています。共有認知興味検索訪問購入体験決断販売〈マーケティング〉マーケティングでは、お客さまのニーズをすべての企業活動の原点と捉え、絶えずお客さま満足を高めることによって持続的な成長を追求していきます。心理お客さまお客さまのカスタマージャーニーを独自に定義した7 Steps体験行動2020 – オンラインAMSM(Area Marketing in Sales Meeting)新技術開発の方向性全社の事業と技術領域をつなぎ、 新技術とビジネスを生みだし、領域を拡げる。• 各事業間の基盤技術のつなぎ役を担う。• 新たな価値創造へ向けた、新技術とビジネスを生みだす。• 各事業の主軸に沿った成長の周辺領域および、 新規領域に向けて技術とビジネスを拡げる。46競争力を生み出す基盤Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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