統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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IP for Business 当社では「IP for Business」を旗印に掲げ、「知財活動方針の四本柱」を推進しています。 現在は主に電動化や自動運転などの新技術や農業・医療などの新規市場を、「先取り」と「領域拡大」を担う先進的な成長領域と捉え、知財ランドスケープを活用した新たな価値創造の活動を事業部門とともに推進しています。主要市場国・地域では特許ポジション分析などを通して、当社の持続的成長を支える知的財産権の創造・保護・活用に取り組んでおり、CASEなどの新技術領域においては、SWOT分析・STP分析などを通して注力すべき分野・共創の提案を行うなど、ヤマハ発動機の価値創造を具現化する先進的な知的財産の「資産」化を進めています。知的財産グローバルな知的財産戦略を推進し、知的財産権の創造・保護・活用を行うことでさらなる企業価値・ブランド価値の向上を図っています。SDGsを促進する知財活動 当社は「事業を通じて社会に貢献する」という考えのもと、「交通・教育・産業課題」「イノベーション課題」等を取り組むべき重要な社会課題として特定しました。これらの社会課題に対し、知財部門がビジネスモデルの検討段階から関与してその核となる知的財産を創出し、SDGsの促進を進めています。低速自動運転の利便性を高める 技術の特許権 交通安全普及活動のDX化ライダーとのコミュニケーションを変革するデジタル技術に関する特許権(上図:姿勢×軌跡、右下図:軌跡×加速度。日本で特許権取得済み)知財活動方針の四本柱① 既存事業の製品開発や技術開発に連動した知財創出を主とする従来型の知財活動から一歩先へ。② 既存技術の先を見る「先取り」と、既存市場の先を見る「領域拡大」の知財活動に取り組む。③ さらなる「先取り」と「領域拡大」を狙う先進的な領域を、知財ランドスケープから示す。④ 経営の判断や戦略策定および価値創造に、知財の視点から貢献する。 自動運転を実現する次世代のボート制御システム 「HELM MASTER」船首方位制御に関する特許権 (上図) ジョイスティック操船に関する特許権 (下図) 交通弱者のための移動支援実証実験低速自動運転システムに関するPoC 汎用性の高い農業用UGV (無人走行車両)汎用性を高める制御システムアーキテクチャに関する特許出願(左図)車両システムアーキテクチャに関する特許出願(右図)40競争力を生み出す基盤Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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