統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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LMW次世代モビリティの開発 当社には、自動車と二輪車の間に位置するLMW(Leaning Multi Wheel)という製品領域があり、その技術を応用した次世代モビリティの開発を行っています。小型で、占有面積や環境負荷が小さく、都市部をスピーディに移動できる二輪車の優れた長所を活かしながら、 弱点である、すなわち環境変化や外乱に弱く、転倒の可能性があり、乗りこなすのにスキルが必要という点の改善を目指したモビリティの提案です。自動車ほどではないものの簡易なキャビンを持ち、自動制御の技術で自立し、二輪車のように車体を傾斜して(リーニング)の旋回ができます。もちろん運転・操作に特別なスキルは必要ありません。 自動制御での自立やリーニングコントロールには、最新のMBSE* の手法で開発を進めており、サーキットを高速で走行する自律ライ ディングロボット「MOTOBOT」や、AI搭載の概念検証実験モデル「MOTOROiD」の開発で獲得した技術が活かされています。 * MBSE(Model Based Systems Engineering):モデルを活用したシステムズエンジニアリング次世代モビリティ創出の基盤「4つのコア技術」「人がもっと幸せになれるモビリティ」を 創出する基盤は、4つのコア技術。それらすべてを駆使するとともに、 高度な連携を行うことで 次世代モビリティの開発を進めています。MOTOBOTMOTOROiD次世代モビリティ MBSEアプローチ車両転ばないこと車体目標車体コン ポーネント 目標 アクチュ エータ 目標コンポ 目標コンポーネント 試験 サブシステム 試験 車両試験制御目標パワートレイン 目標 サブシステムコンポーネント段階的具体化アプローチ 段階的詳細化アプローチ 〈VIRTUAL〉要求分析機能設計 論理設計 物理設計〈REAL〉パワートレイン電子制御生産車体艇体39Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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