統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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社会課題の解決に向けたARTの実践イノベーション課題への対応新型LMW(Leaning Multi Wheel)「TRICITY300 ABS」を欧州・ 日本で発売しました。車両の自立をアシストする「スタンディングアシスト」機能を当社市販モデルで初採用しています。欧州では、四輪免許保持者は二輪免許がなくても乗れるため、新しい顧客層への開拓につながっています。2020年は欧州で2,900台、日本では9月以降の発売で約660台と、販売も好調です。ART新商品の投入(LMW)インテリジェントファクトリーを体現する新開発の次世代マウンタープラットフォーム「YRMシリーズ」の第一弾として、「YRM20」を開発しました。「YRM20」は、インラインヘッドを中心とする「YSMシリーズ」と、ロータリーヘッドの「Σ(シグマ)シリーズ」の、従来のヤマハテクノロジーを代表する2つの独自技術を掛け合わせて開発した、新型のプレミアム高効率モジュラーです。今後、この次世代マウンタープラットフォーム「YRMシリーズ」のラインナップを拡大していきます。ART高効率多機能プラットフォームの開発工場の物流現場は、高まる多品種少量生産のニーズと慢性的な人手不足により、作業員配置を前提とした従来型の設備・運用では、需要に合わせた効率的な生産体制の維持が難しくなっています。当社は、株式会社ティアフォーとモノの自動搬送ソリューション事業を行う合弁会社「株式会社eve autonomy」を設立し、この課題に取り組んでおり、2020年3月より実運用を開始しました。ART自動運転工場内搬送ソリューション合弁会社設立24持続的な成長に向けてYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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