統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
25/94

交通・教育・産業課題への対応世界一の高齢社会である日本では、高齢者の移動のための交通手段の確保や都市部と地方の地域格差など、さまざまな社会課題と直面しており、今後高齢化に向かう世界各国が注目しています。当社は電動カートなど小型の低速モビリティをラストワンマイルの移動ソリューションとして提供することで、「スローモビリティのあるまちづくりへの貢献」「ヤマハ発動機らしい移動価値の創出」を進め、交通・健康・産業振興といった重要な社会課題の解決や、楽しい移動価値の創出を目指しています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により有料サービス化は遅れていますが、国内18カ所での実証実験を行いました。ART低速モビリティサービスの推進コネクテッド機能を採用した二輪車の販売をインドネシアから開始しました。2020年は、コネクテッド対応のNMAXを7.4万台、AEROXは1.8万台を販売しました。車両とつながることで得られるデータを可視化し、そのデータに基づきパーソナライズされたサービス提供を行うことで、アフターサービスにおける利便性を高め、正規販売店さまでの適切なタイミング、適正なメンテナンスを促すことができます。今後グローバル展開も予定しています。ART新商品の投入 (コネクテッドNMAX、AEROX)「ヤマハライディングアカデミー」は、コロナ禍においてもオンライン による効果的な指導方法を展開し、2020年には世界各国で合計3,353回実施し、約6万7千人が受講しました。特に事故率の高いASEANでは、基礎からの安全教育が重要であるという観点から、 子ども向けの交通教育からプロフェッショナルライダーを対象としたものまで幅広いコンテンツを用意し、安全教育を進めています。 ART世界中に展開する安全普及活動 23Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る