統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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社会課題の解決に向けたARTの実践環境・資源課題への対応長期ビジョンで掲げる成長戦略の注力領域「Advancing Robotics」「Rethinking Solution」「Transforming Mobility」に取り組むことで、重要な社会課題解決への貢献を目指しています。当社がこれまで培った技術やノウハウ、知見を活かしてパートナーとの協業や産学官連携を行いながら、さまざまな取り組みを積極的に進めています。 「TRITOWN(トリタウン)」は、LMW機構を備えたフロント2輪の小型電動立ち乗りモビリティです。これまで、各地の園内道路や公道で実証実験を行っており、 2020年は、神奈川県横須賀市内で公道実証実験を実施しました。この実証実験を通して、利用者の意見を参考に、公道走行における普及の検証、ラストワンマイルを補う2次交通としての有用性、新しい モビリティを使うことによる観光資源としての 可能性等の検証を行います。ART小型電動立ち乗りモビリティの提案電動推進ユニットとステアリングシステムなどを統合した新しい操船システム「HARMO(ハルモ)」の実証運航を、北海道小樽市の小樽運河クルーズにて開始しました。電動ならではの静粛性により、乗船者がさらに快適に過ごすことができるスマートパッケージボートの提供を目指しています。ART電動操船システムの実証実験モーターサイクルなどの開発で培った知見を注入した、オフロード向けスポーツ電動アシスト自転車(e-BIKE)のニューモデル「YPJ-MT Pro」の販売を開始しました。「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルとして、 e-BIKE市場での販売拡大を狙います。ARTハイエンド電動アシスト自転車の投入四輪車を含めたモビリティ向けに業界最高クラスの出力密度を実現した電動モーターユニット(35kWクラス)の試作開発受託を開始しました。エンジン開発で培った鋳造技術や、加工技術、高効率なセグメントコンダクタの採用などにより、コンパクトながら高い出力を実現しています。ARTモビリティ向け 電動モーターユニットの開発22持続的な成長に向けてYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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