統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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企業価値の向上とヤマハ発動機として果たすべき使命 各国への出張の際、空港係員やタクシー運転手の方など、 現地の人々と会話する機会が多々あります。そのようなとき、話の流れで会社を聞かれ「ヤマハモーター」と答えると、そこから話が弾みます。そのような機会に接するたび、私はヤマハ発動機という会社を心から誇らしく思います。ヤマハブランドが誕生して130年近く、オートバイを手掛けて65年以上の年月が過ぎましたが、その歩みの中で私たちが創り出す「感動」という価値へのこだわりが認められてきたからこそ、広く世界でヤマハブランドの地位を確立できているのであり、これが最大の強みであると認識しています。また、当社にはあらゆる国や地域に多様な社員がいますが、ヤマハブランドに対するロイヤリティの高さは共通しており、それが企業風土にもなっています。「感動創造企業」を企業目的とするヤマハ発動機の一員として、社員一人ひとりがブランドに対して誇りを持ち、 製品・サービスを通して「感動」をお届けし続けることができるよう、この企業風土を大切にしていきたいと考えています。  新型コロナウイルス感染症の流行により、社会には停滞感が漂っています。先行きが見えない状況ですが、その中でも 人は感動や喜びを見出すことができます。世界各地の子どもたちが当社製のキッズバイクで駆け回っている姿を目にすると、感動や喜びをお届けすることが最も重要な使命であると改めて感じます。  さまざまな製品やサービスを通じて、世界中の人々に喜びや高揚感、そして幸福感をお届けし続けること―。それが私たち自身の持続的な成長につながります。これからも新しい価値の創造に向けて、変化を恐れずヤマハらしいチャレンジを果敢に続けていくことで、長期ビジョン「ART for Human Possibilities」の実現を目指してまいります。 の一つとしてぜひ世の中に送り出したいと考えています。  その他にも既存の二輪車という形態にこだわらず、当社が長年取り組んでいるLMWを発展させたモデルの開発も進めています。四輪車と二輪車の間に位置する新領域のモビリティで、移動に伴う1人当たりのCO2排出量のさらなる削減に取り組んでいきます。 代表取締役社長社長執行役員大きなリスクと言わざるを得ない カーボンニュートラルに向けても お客さまのニーズを見極めながら 果敢にチャレンジしていきます。17Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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