Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201976 2019年12月期の概要 当社二輪車製品が高いシェアを占めるフランスで、YAMAHA MOTOR FINANCE FRANCE SAS (YMFF)を設立し事業展開を始めるなど、 全地域での債権残高は順調に拡大しました。 一方で、2018年はブラジルでの一時収益があったことなどにより、 売上高409億円(前期比4.8%増加)、営業利益80億円(前期比 34.2%減少)の増収・減益となりました。 今後の施策 2020年12月期は、欧州でのビジネス展開を進めつつ、北米での金融オペレーションの自前化も推進します。 Yamaha Motor Finance Corporation, U.S.A.(YMFUS)は、2020年1月にこれまで米国金融機関と提携していたプライム層向け金融プログラムを、自社サービスに切り替えました。これにより、米国におけるあらゆる層の個人顧客および販路向けの金融プログラムを、すべて自社サービスとして提供できるようになりました。 今後も当社は魅力あるファイナンスプログラムの提案を行うことで、お客様が当社製品を購入しやすい環境を整え、販売拡大につなげていきます。 概要 金融サービス事業では、販売店が当社製品を販売しやすく、お客様が当社製品を購入しやすい環境を整えるため、米国、カナダ、オーストラリア、フランス、メキシコ、ブラジル等にある販売金融子会社を通じて、お客様や販売店様に対する金融サービス(小売金融、卸売金融、リース、保険等)を提供しています。地域の事業環境や規制等に応じて、自社だけでなく、現地のパートナーと提携するなど、各地域に合わせた方法で事業を展開しています。 当事業の取り組みは、二輪車、四輪バギー、レクリエーショナル・ オフハイウェイ・ビークル、マリン製品をはじめとしたあらゆる事業や製品と関わります。そのため、当社は金融サービス事業を中長期的な重要戦略と位置付け、販売店やお客様との結び付きを強めながら、 安定した収益の確保を目指しています。金融サービス事業Jeffrey YoungDeputy Executive OfficerPresident, YMFUS(アメリカ)金融サービス事業を当社の今後の成長ドライバーとすべく、当事業のグローバルで持続可能なビジネスモデルを将来まで確実につなげていくことを目的として、当事業でも「Global Execution Transformation(GET)」を2020年から導入しています。このGETの目指す姿は、「各国のベストプラクティスの共有と、全体の事業運営 およびリスク管理の向上」「当社の本体販売の促進による業績貢献や適切なガバナンス体制の構築」です。 私はGET戦略の共同責任者として、当社の提供する金融サービスが各国の販売店様やお客様を含むすべての顧客にとって業界ナンバーワンであることを目標として、グローバルな事業戦略・事業体制を構築していきます。Message from Management76事業別概況Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020
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