ヤマハ発動機 統合報告書2020
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196019701955ヤマハ発動機は、1955年7月、母体である日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)のモーターサイクル製造部門が分離独立し、設立されました。以来60年以上にわたり、母体から受け継いだ消費者視点の開発発想を起点とし、二輪車をはじめとする様々な分野で、 つねに新しい価値の創造に取り組んでいます。経済復興下での モーターサイクルへの挑戦日本楽器製造株式会社第4代社長の川上源一(当社初代社長)が、楽器領域以外における将来の事業発展の足掛かりとして、モーターサイクル市場への参入を決定。 第1号車の「YA-1」は、コンパクト・高品質・斬新なデザイン性で市場に大きな話題を 呼びました。事業領域の拡大と 社会へのレジャー文化普及活動二輪車で培ったエンジン技術を応用し、船外機、FRP漁船、スノーモビルなどを手掛け、事業の領域を拡大。また、レジャー文化の浸透やファン層拡大のための普及活動、モータースポーツにおける安全性の認識向上を図るための取り組みなどを推進しました。需要の創造と 事業基盤の構築既成概念に捉われずマーケットインの発想で顧客ニーズを分析し、女性でも乗りやすい「Passol」を発売、市場に“ソフトバイク”という新ジャンルを定着させました。また、生産モデルの多様化の過程で培った自社用ロボットの技術開発やノウハウを活かし、産業用ロボットの開発・実用化にも着手しました。技術を通して感動を生み出してきた歴史1975ゴルフカー第1号モデル「YG292」1977女性が安心して乗ることができる“ソフトバイク”「Passol」社会の変化とともに、 コア技術を磨き様々な製品を展開1960カタマランのFRPボート1号艇「CAT-21」1960船外機初号機「P-7」1967トヨタ自動車工業との共同プロジェクト「トヨタ2000GT」1978日本の雪質に適した6馬力ヤマハ除雪機第1号「YT665」1968スノーモビル第1号「SL350」1955ヤマハモーターの1号車「YA-1」4イントロダクションYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020

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