ヤマハ発動機 統合報告書2020
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取締役会議長メッセージ取締役会議長 代表取締役会長柳 弘之社会環境の大きな変化に対応し、当社がこれからも新しい価値を創出する企業であり続けるために、ガバナンスの一層の進化を目指していきます。ガバナンスを強化する 私たちヤマハ発動機は、「感動創造企業」を企業目的として、お客様の期待を超える感動の創造に挑戦し続けるべく、その基盤となるガバナンスの強化を推進してきました。 当社では、外部の客観的な意見を取り入れること、また、社内で必ずしも十分でない知見を補うことを目的に、取締役会に占める社外取締役の比率を高めてきました。2019年にはグローバルビジネス経験豊かで、財務・マーケティング等に高い見識を持つ企業経営者である田代祐子氏、2020年には技術・製造およびデジタルトランスフォーメーション等に高い見識を持つ企業経営者である大橋徹二氏を社外取締役に迎えました。現在では、独立社外取締役4名・社内取締役7名の構成で、独立社外比率は3分の1以上となっており、スキルマップで明確にしているように取締役の経験・専門性をバランスの良い構成にしています。 当社の自由闊達な社風は取締役会にも反映されています。2019年は129の議案について活発な議論が行われ、議案の報告者は役員が約61%、執行役員が約26%、その他の管理職が約13%でした。その中で551件にのぼる意見が交換され、その半数以上は社外役員からのものでした。第三者視点からの取締役会への指摘はもちろんですが、それぞれの専門的視点から積極的な意見をいただいており、社外役員の攻めと守り双方の役割が十分に発揮されていると考えています。 また、社外取締役4名と代表取締役3名で構成される役員人事委員会は、指名・報酬に関わる諮問的役割を果たしており、2019年には新しい役員報酬制度を実行するに至りました。さらに、将来的な経営層人材の選抜や育成にも関与するなど、中長期で株主との利益を共有できるよう取り組みに力を入れています。52コーポレートガバナンスYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020

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