従業員から好評を得ている社内報紙の社内報は日本国内で2万部を配布しています。経営層からのメッセージなど、経営に関する情報に加えて、従業員がお客様視点、 ステークホルダー視点を持つことを意識した「お客様とヤマハ」「外から見たヤマハ」といったコンテンツを設けており、従業員からも好評を得ています。若手の活字離れが進む中、社内報の閲読率と満足度は全体では9割を超え、20代でも7割以上となっています。流行を取り入れたレイアウトやデザインの工夫に加え、「中から見たヤマハ」や「ゲンバのチカラ」といった若手従業員が登場するコンテンツを掲載するようにした結果、以前は低かった20代従業員や製造職の閲読率が高まりました。 「ゲンバのチカラ」は、品質の維持向上に取り組む製造現場従業員に焦点を当て、代々受け継ぐ知恵や工夫、生産技術・技能を習得する成長の過程、仕事に向き合う気持ちなど、等身大の姿を伝えるコンテンツです。モノづくりの現場の様子を伝えることで、製造現場社員のモチベーションの維持・向上につながるとともに、製造職以外の従業員が当社のアイデンティティを再確認することにも役立っています。製造現場では最も好きなコンテンツに選ばれており、管理部門や幅広い世代の社員からも高い評価を得ています。ヤマハ発動機のインターナルコミュニケーションツール1964年より月次で発行している紙の社内報に加えて、そのWeb版や社内向けの動画、デジタルサイネージといった4つのインターナルコミュニケーションツールを軸に、それぞれの特性に応じた使い分けにより、社内コミュニケーションの活性化を図っています。いずれのツールにおいても編集方針は共通しており、「経営ビジョンや経営方針の共有と理解」と「ブランド意識の向上」の2つを主な目的としています。社内報「Revs」「読んでいる」 「興味があるところだけ 読んでいる」と 答えた割合は91.1%社内報における 従業員アンケート当社では、社内コミュニケーションを活性化し、従業員同士だけではなく、経営層と従業員、また、従業員と組織のエンゲージメントを高めることが、持続的な企業価値の向上を実現するための重要な要素の一つであると捉えており、社内報の発行を中心に、インター ナルコミュニケーションツールの充実を図っています。従業員エンゲージメント向上のための取り組み48競争力を生み出す基盤Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020
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