ヤマハ発動機 統合報告書2020
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ダイバーシティの推進 当社ではダイバーシティの一環として、本社でも2016年から海外子会社籍社員を部長職以上に登用しています。現在は、適材適所適時配置を推進するため、「本社と海外拠点」という関係を超えて、拠点同士の「国際間異動」も、対象者を非幹部層まで拡大する形で取り組みをスタートさせています。また、女性の管理職登用数の向上を目標に掲げ、2020年までに2014年の2倍、2025年までに3倍としていますが、2019年は2020年目標を前倒しで達成しています。仕事と生活の両面支援当社では、社員のワークライフバランスを確保した職場づくりを推進しています。育児休職・介護休職のほか、看護休暇やフレックスタイム制度、短時間勤務制度、配偶者の海外駐在赴任帯同に伴う退職者の再雇用制度など、各自の状況に適した働き方ができるように制度の充実を図っています。社員の健康当社は2020年2月、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人」に3年連続で認定されました。社員の「健康」を会社の発展に欠かせない重要な経営課題と捉え、会社・社員が一体となり、社員の健康の保持・増進に取り組んでいます。新型コロナウイルス流行に伴う新しい働き方 2020年上半期は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、オフィス系職場においてはリモートワークに代表される、新しい働き方を積極的に取り入れました。通勤時間や隙間時間を価値のある時間に変えることができ、生産性向上やワークライフバランス推進につながるなどメリットがある一方、コミュニケーション希薄化といった課題があることが分かりました。今後、新型コロナウイルス感染症との共存を前提に、社員の安全・健康・ワークライフバランスを最大限配慮しながら、企業価値向上につながる新しい働き方を恒常的な制度として定めていく計画です。外国人材の採用強化により社内に変化を起こし、 当社のさらなる成長を図る当社では、女性の活躍や障がい者雇用といったダイバーシティ&インクルージョンに関する活動の一つに、外国人材の採用を位置付けています。当社は海外シェアが高く、売上高の9割は海外であるグローバル企業です。その特徴を踏まえ、幅広く多様な価値観を得ることは当社の持続的な成長に不可欠です。 外国人社員が日本人社員に刺激を与えてくれているのは間違いありません。会社がグローバルな方向に向かっていることを肌で感じてもらい、“内なるグローバル化”も徐々に進展しているように思います。昇格の要件に「グローバル」の項目が入るなど、会社の制度としても動きが出てきています。世界中の優秀な外国人社員とともに真のグローバル企業を目指していきたい、その志を持ってこの活動を続けていきたいと考えています。河合 多真美人事総務本部 人事部長Message from Management47Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020

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