ヤマハ発動機 統合報告書2020
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当社にしかできないことを 実現するために 当社が2019年の東京モーターショーで打ち出した「人はもっと幸せになれる」という考え方には、私たちはもっと人々の幸せのために提案をしていかなければならないという想いが込められています。長期 ビジョン「ART for Human Possibilities」を実現するために、具体的にどうしたら、どのような価値が生まれ、どう幸せになるのか。考え方からつくり方、モノや使い方、伝え方にまで「ヤマハらしさ」を貫き、もっと私たちができること、私たちにしかできないことを一所懸命にやろう、という基盤づくりのためにクリエイティブ本部に集結しました。 ブランディングではさらに拠点や事業部が自分ごととしてあらゆる局面で活動できるように、マーケティングでは個別事業のアプローチだけでなく事業を横断した視点で ヤマハとしてグローバルに何が伝えられるのか。そういうことの「意味」を創造し、実行していこうと考えています。Creative Branding当社はブランド価値をさらに高め、輝かせることが、重要な企業経営目的と考えています。2020年4月に当社はブランド推進力の強化を図るためクリエイティブ本部を立ち上げ、さらなるブランド価値の向上を目指して取り組みを進めています。クリエイティブ本部の設立 新たに歩みを始めた「クリエイティブ本部」は、旧デザイン本部の製品 デザイン、先行デザイン機能に加えて、ブランドマーケティング機能とブランド強化機能の集約によるシナジーの創出を目的としています。 そのために、コミュニケーションデザインの一部機能、コンテンツ制作やWeb制作・管理機能、ブランド推進機能を統合した「ブランドマーケティング部」を新設し、「クリエイティブ本部」傘下に設置しました。クリエイティブの名のもとに新時代に価値を提案していく活動として、これらを一気通貫で推進していく考えです。オートノマスブランディング(Autonomous Branding®) 一つの基盤となる当社ならではの考え方が「オートノマスブランディング(Autonomous Branding®)」、つまりブランド活動の自律化です。オート ノマスブランディングとは、多様に拡がる商材群や地域ごとのブランド活動を一つに限定したり、個別最適にすることではなく、「ヤマハらしさ」を もとに皆が自分ごととして「多様でありながらこころを一つに」する仕組みを考え、実践する取り組みです。 オートノマスブランディングにおける本社の役割は、まさしくヤマハらしいツールを揃えていくことです。ブランド構築ツール「感動サイクル」で ブランディングを実践、それを「ブランド強度」で測定し、地域、事業領域でのブランディングワークショップを行うことで活性化させています。 私たちは、「ヤマハらしさ」は追求する答えであると同時に、その実現方法もヤマハらしくあるべきと考えています。執行役員クリエイティブ本部長ブランド委員会委員長長屋 明浩本社は枠組みとコンテンツを用意各事業・拠点はそれらを選択・活用し自律的にブランディングを展開拠点A拠点B拠点C事例2:Yamaha Day イベント事例1:ショーブースデザイン「Boom」32競争力を生み出す基盤Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020

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