ヤマハ発動機 統合報告書2020
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交通・教育・産業課題イノベーション課題ロボティクス技術の応用で 農業の省力化・自動化に寄与農業の担い手の労働人口不足は先進国全体の課題となっており、 省力化・自動化が切望される分野です。当社はロボティクス技術を応用し、農業分野におけるソリューションを提供しています。きめ細かい制御技術により高度で繊細な動きを得意とする垂直多関節ロボットと農業用UGV(無人走行車両)を組み合わせることで、 現在は人の手で行っている果樹の収穫作業の無人化を目指しています。2019年には山梨県のワイナリーにてブドウの収穫の実証実験を行いました。ロースピードモビリティで 地域の交通課題解決に挑む世界一の高齢社会である日本では、高齢者の移動のための交通手段の確保や都市部と地方の地域格差など、様々な社会課題と直面しており、今後高齢化に向かう世界各国が注目しています。当社は電動カートなど小型の低速モビリティをラストマイルの移動ソリューションとして提供することで、「スローモビリティのあるまちづくりへの貢献」「ヤマハ発動機らしい移動価値の創出」を進め、交通・健康・産業振興といった重要な社会課題の解決や、楽しい移動価値の創出を目指しています。2019年は島根県雲南市、株式会社竹中工務店、NPO法人ETIC.と共同で、当社が従前から手掛けているゴルフカーをベースとした電動小型低速車両で島根県雲南市の主要施設を巡回する「グリーンスローモビリティ 実証事業」を実施しました。重要な社会課題解決への貢献に向け、当社がこれまで培った技術やノウハウ、知見を活かしてパートナーとの協業や産学官連携を 行いながら、様々な取り組みを積極的に進めています。社会課題の解決に向けた具体的な取り組み28持続的な成長に向けてYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2020

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