YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
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玉塚 モノづくりに社会課題の視点を取り入れることは大事だと思います。ヤマハ発動機の高性能な製品を求めている人は世界中にいるでしょうが、当社にできるのはそれだけではないはずです。社会課題や消費者視点で具体的かつ現実的に考え、モノづくりと結び付けていくことが大事だと思います。取締役会の実効性に対する評価上釜 取締役会では自由闊達な議論が行われています。ヤマハ発動機の場合は、社外取締役から質問を受けた人だけでなく、他の方々も積極的な意見を出され、活発な議論が行われています。取締役会の運営に関しては、柳会長のファシリテーションにより、十分な議論ができるよう設計・工夫がなされています。玉塚 決議事項の議論をする会、次世代モビリティなど少し先の議論をする研究会のような会など、取締役会の年間計画と討議項目の設定がよく考えられていると思います。また、役員人事委員会では次期幹部の方々の面接をさせていただいたり、それぞれの候補者に対して現在の経営陣がどのような評価をしているかといった情報を共有してもらうことで、企業の持続可能性を議論する場をいただくなど、オープンな文化は素晴らしいと思います。上釜 一般的な取締役会では、スケジュールがタイトな状況で議案上程がなされ、「決議案を承認してください」というケースが発生し、議論が紛糾することもあるのですが、当社では事前に何回か議論をしたことに対しての承認というステップを踏む議論を行っており、サプライズがなくて非常にいいですね。従って、取締役会の判断も速い。ヤマハ発動機の持続的成長に対する課題上釜 ヤマハ発動機は、先進国、新興国両面でのビジネスモデルの見直しなど、さまざまな取り組みを進めていますが、今後は新しい取り組みに対してスピーディーな決断をする社外取締役対談取締役会では自由闊達な議論が行われており、十分な議論ができるよう工夫されています。——上釜 健宏Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201858

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