YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
56/90

取締役会議長メッセージヤマハ発動機のガバナンスは進化を続けています。私たちヤマハ発動機は、「感動創造企業」を企業目的として、お客さまの期待を超える感動の創造に挑戦し続けてきました。それにともない、ガバナンスも進化を続けています。2018年は、より実効性のあるガバナンスを実現するため、取締役会議長と社長執行役員を分離しました。また、従来以上に社外の意見を取り入れることを目的に、取締役会の構成を独立社外取締役4名・社内取締役7名として、社外取締役の比率が3分の1以上となりました。また、経営の実効性を高めるため、スキルマップで明確にしているように、取締役の経験・専門性をバランスの良い構成にしています。取締役会では本質的な議論を徹底的に行えるよう、事前に議題内容を共有する体制を構築しています。また、社外取締役への十分な情報提供や体験機会を提供しているほか、より知識を深めるためのテーマ別経営研究会も月次で開催しています。当社の自由闊達な社風は取締役会および経営研究会にも反映されています。2018年は127の議案について活発な議論が行われましたが、議案の報告者は役員が約60%、執行役員が約30%、その他の管理職が約10%となっています。550件を上回る意見が交換され、その半数以上は社外ヤマハ発動機らしさを発展させ、お客さまの期待を超える感動を創造するためのガバナンスを展開していきます。役員からのものであることから、第三者視点からの取締役会への牽制機能は十分に発揮されていると考えています。社外取締役4名と代表取締役3名が参画する役員人事委員会も、十分に機能を果たしています。2018年は、最高経営責任者の交代を行い、本年は役員報酬に関する制度の全面改訂を行いました。中長期で株主との利益を共有できるよう、今後も取り組んでまいります。翔ぶためのガバナンス ~チャレンジする場づくり、人づくり当社が持続的な成長を図っていくためには、価値創造のプロセスをより活性化していく必要があります。そのために、監督と執行の分離を行うとともに、執行者へのスピーディーな権限移譲を進めています。執行者がチャレンジする場づくりもガバナンスの重要な役割であり、新中期経営計画の3年間では研究開発費700億円・M&Aを含む投資1,400億円の成長投資枠を設定しています。また、経営層人材の育成に向けた取り組みにも注力しています。現在の経営幹部は、多分野経験者が約80%、海外勤務経験者が約90%、子会社社長経験者が約50%となっており、今後も階層別育成プログラムや後継者育成プログラムの充実を図ることで、ヤマハ発動機のブランドを体現するグローバル・タレントの育成を進めていきます。Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201854

元のページ  ../index.html#56

このブックを見る