YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
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機会リスク ‌先進国を中心とした大型船外機需要の拡大 ‌統合制御技術向上に伴う周辺機器ビジネスの拡大 ‌大型船外機需要への生産/供給体制の構築 ‌統合制御分野におけるスピーディーな開発の実現 ‌為替・規制等の変化に強い事業体質の構築マリン事業事業戦略大型船外機の好調な販売を受け、船外機のグローバル生産体制を再編成。船外機の主要市場である北米・欧州において、100馬力超・200馬力超の大型船外機の需要が大きく伸長しています。これは、インボード、スタンドライブといった推進機が船外機に置き換わっているためです。この傾向は今後も継続し、大型船外機の需要は堅調に拡大していくと考えています。これに伴い当社では、船外機のグローバル生産体制の再編を推進します。現在稼働しているヤマハ発動機本社工場、ヤマハ熊本プロダクツ、タイヤマハモーターの3工場を、それぞれ大型、中型、小型の船外機工場と位置付け、さらに3工場での並行生産や相互補完による生産フレキシビリティを強化することで、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応していきます。エンジンサプライヤーからシステムサプライヤーへ。モノからコトへとビジネスを進化。前回の中期経営計画では、エンジンサプライヤーからシステムサプライヤーへ、「総合マリン戦略」を推進してきました。これは、より信頼性の高いボートの提供に向けて、船外機中心の事業から、操船システムなどの周辺システムへ事業を拡大していく取り組みです。新中期経営計画においてはシステムサプライヤー戦略を進化させるとともに、長期的には信頼性と付加価値の高い自動操船システムなどを導入することで、モノからコトへとビジネスを進化させ、豊かなマリンライフの提供を目指します。新中期経営計画における重点取り組み豊かなマリンライフの提供に向けて、グローバル生産体制の再編成とシステムサプライヤー戦略を推進します。上席執行役員マリン事業本部長臼井 博文商品開発戦略魅力ある商品・サービスの提供を継続技術力提供価値大型クルーザー EXULT 43次世代操船システムソリューションIoTスマートパッケージボート電動推進機大型船外機425馬力Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201834

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