YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
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ランドモビリティ事業事業戦略先進国の二輪車事業はヤマハらしい新技術開発でブランドを牽引。EVやIoTなどの新技術や新たなモビリティシステムへの期待が高まる中、二輪車の市場ではブランドと商品が結び付き、グローバルに広がっています。こういった市場環境において、当社が先進国で開発・販売する商品には、次の3つの使命があります。①新技術開発によって価値をアップデートする、②成熟市場で新たなビジネスに挑戦する、③ヤマハブランドのDNAを体現することでグローバルなシナジーをつくる。今後も、二輪車およびLMWの分野でヤマハらしい提案を行うことで、モビリティの未来に貢献していきます。アセアンの二輪車事業は、ヤマハらしい成長領域で収益基盤を構築。成熟期を迎えるアセアン市場では、新中間層に強い当社のブランドと商品によって、強固な収益基盤を構築していきます。また、アセアンにおける生産に関しては、これまでに進めてきたプラットフォーム化や、アセアンにおけるグローバルモデルの生産拡大が成功していることを受け、生産体制の全体最適化を進めていきます。ROVのシェア獲得に向けて、新たなプラットフォームモデルを投入。ROV(レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル)事業は、商品企画・開発、コスト競争力の強化に向けて、モーターサイクル事業本部の傘下としました。先進国市場で伸長するROV市場でのシェア拡大に向けて、顧客価値に合わせた新プラットフォームモデルの投入を目指していきます。電動アシスト自転車事業では、ブランドと収益基盤の再構築をグローバルに推進。電動アシスト自転車の分野では、新技術による新商品開発と戦略的パートナーシップにより総合的な価値提案を行うことで、グローバルに事業を拡大していきます。注力地域は、欧州、日本、そして米国であり、特に新たな市場となる米国においてはビジネスモデルの創出から取り組みをスタートさせます。新中期経営計画における重点取り組みモーターサイクル、ROV、電動アシスト自転車の各分野で、モビリティ新時代に向けた基盤強化に取り組んでいきます。機会リスク ‌アセアン、新興国の中間層市場の拡大 ‌デジタルによるマーケティングの進化 ‌各国ごとの環境規制強化 ‌新技術、新競合による産業構造のシフト執行役員MC事業本部長木下 拓也Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201832

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