YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
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パートナーシップによるイノベーションの加速米国NVIDIA社・国内DMP社ロボティクス分野①無人農業用車両やドローンなどのAIによる自動化を推進知能化技術(AI)が今後の制御技術の核ととらえ、パートナーシップによるイノベーションの加速に取り組んでいます。ロボティクス製品のインテリジェント化に向け、AIコンピューティングのリーディングカンパニーであるNVIDIA(エヌビディア)と協業しています。AI技術の開発ステージの上流において支援を受けGPU等を用いた画像処理技術、開発環境の活用などについて協力を得ながら進めています。一方、AIコンピューティング分野に強みを持つ「株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)」と業務資本提携を結びました。ディープラーニング、画像処理・画像認識技術を当社製品や技術と融合することで、低速度自動・自律運転システムや農業領域でのロボット活用、各種モビリティの先進安全技術など、新たな価値創造の可能性が拡がります。オランダHubrecht Organoid Technologyロボティクス分野②メディカル・バイオ領域の技術開発を加速人の臓器の機能を再現する患者由来培養細胞「オルガノイド」の研究開発の加速に向けて、ヤマハ発動機は、Hubrecht Organoid Technology(ヒューブレヒト・オルガノイド・テクノロジー、以下HUB)との共同研究に取り組んでいます。HUBは、オルガノイドに関する世界有数の研究機関であり、2013年、ヒューブレヒト研究所、オランダ王立芸術科学アカデミー、ユトレヒト大学医療センターによって設立されました。HUBは、学術機関や製薬企業と共にオルガノイド技術を活用しながら、がんや嚢胞性繊維症などの医学研究、薬剤開発および個別化医療を発展させてきました。当社は、この共同研究を通じて、細胞ハンドリング装置「CELL HANDLERTM」の強みであるピッキング技術や画像処理技術を進化させ、オルガノイド研究の発展に寄与することで医療研究や新薬開発に貢献していきます。社長メッセージYamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201826

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