YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
39/90

農業、医療研究、物流など、新規市場でもロボティクス技術で貢献。新規市場においては、産業用無人ヘリコプターで培った農業の知見とネットワークを生かしながら精密農業分野での貢献を拡大していきます。また、CELL HANDLERTMなどによる医療研究分野へのロボティクス技術の導入や、無人陸上車などによる物流領域へのソリューション提供にも注力していきます。幅広い分野での貢献に向けて、開発人材や調達・生産体制を強化。既存市場・新規市場に向けて、差別化できる商品・サービスをスピーディーに投入していくために、内製技術および組織体制の強化を推進していきます。内製技術の強化に関しては、一例としてAIとマシンビジョンの融合によるAIピッキング、リニアモーターおよびその制御技術の向上、無人ヘリで培った自律飛行技術のドローン、無人陸上車、無人水上艇への応用などを進めていきます。組織体制の強化については、新横浜にオープンしたYMAT(Yamaha Motor Advanced Technology Center)に代表されるようなR&D拠点の拡充および人材強化を推進します。また、調達・生産体制の強化とともに、外部とのアライアンスも積極的に推進していきます。省人化・自律化をコアバリューに生産性向上に貢献。前回の中期経営計画の3年間は、売上高、営業利益ともに順調に拡大し、2018年の売上高は749億円、利益率22.3%となりました。また、2019年の業績については、為替影響を最大限に織り込み、売上高810億円、研究開発費の投入により利益率19.1%を予定しています。今後も、省人化・自律化をコアバリューとして、人手不足が顕在化する分野での生産性向上に貢献していきます。2018年の実績と2019年の見込み社会の困りごとへソリューションを提供ロボティクス技術を応用し、ものづくり、農業、医療研究などの分野での困りごとへソリューションを提供し、お客さまの新たな時間を創出することで、長期ビジョンの実現を目指します。社会課題の解決に向けて中期重点テーマと目標事業規模・事業領域の拡大と 収益力の強化(売上1,000億円超、ROS26%)2021年目標 (2018年比)• SMT128%  • FA196%• UMS160% 工場内の自動化加速+新分野の 省人化に貢献市場とヤマハ発動機の概況主な競合SMTプラットフォーム戦略によってハード・ソフトの共通化を推進し規模拡大と収益力強化を図る。パナソニック、FUJI、ASM、JUKI産業用ロボットバリエーションを強化するとともに、ハード・ソフトの共通化を推進し規模拡大と収益力強化を図る。EPSON、MITSUBISHI、DENSO、IAIUMS※・ドローン実績の無人ヘリコプターに加えて、マルチローターを発売。精密農業を実現する。DJI※UMS: Unmanned System(アンマンドシステム)ロボティクス:主要製品の状況と主な競合(億円)売上高・営業利益749売上高167営業利益810売上高155営業利益1,015売上高260営業利益(中期目標)$110/€1302021(実績)$110/€1302018(予想)$105/€1202019Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201837

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る